青学発 岸田教授の「エネルギー文明論」

発行年月日:2019年12月21日
発行所:エネルギーフォーラム

執筆者:岸田一隆

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本書は、エネルギーの問題を中心に、人類文明の持続可能性について論じたものです。それを、岸田教授の青山学院大学での講義のスタイルを借りて表現した一冊です。

著者情報

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青山学院大学

経済学部教授 岸田一隆(きしだいったか)氏

1961年東京生まれ。理学博士。東京大学理学部助手、国立研究開発法人理化学研究所仁科加速器研究センター先任研究員を経て、現在は青山学院大学経済学部教授、東京女子大学非常勤講師。日本サイエンスコミュニケーション協会編集委員、日本生産性本部イノベーションデザインコース・プログラムコーディネーター。研究テーマは、科学コミュニケーション・文明論・原子核物理学。主な著書に『3つの循環と文明論の科学』(エネルギーフォーラム、2014年)、『ボクらのエネルギーって、どうなるの!?』(エクスナレッジ、2012 年)、『科学コミュニケーション』(平凡社新書、2011 年)。

人類文明が破綻に至り、多くの人類が貧困と飢えと争いのなかに衰退してゆく未来を想像できるでしょうか。それは、私たちが考えなしに未来を迎えれば実現しかねない未来です。

特に、重要なのは、食糧・資源・エネルギーの安定供給と、地球環境の保全です。そんなことはわかっている、と本誌の読者は思っているかもしれません。そのための努力を日々の仕事で実行している方もいらっしゃるでしょう。

ただ、それは自分の専門以外のことにまで目を向けているでしょうか。コミュニケーションの努力まで行っているでしょうか。

本書は、エネルギーの問題を中心に、人類文明の持続可能性について論じたものです。それを、私の青山学院大学での講義のスタイルを借りて表現してみました。

本書をお読みいただくことによって、皆さんの考え方や価値観に、多少のさわやかな刺激がもたらされることを期待しています。若者たちの考え方はとても柔軟で、真剣です。フレッシュな思考を自分のものにしてみてください。

世の中は変えられます。その実現可能性を実感していただくのが、本書の目的の一つです。ですから、本書を読んでくださった方は、世の中を改善するための同志としての責任が生じますので、そのつもりでお願いします。

なお、この文章の冒頭に述べた悲観的な未来は訪れないと、私は思っています。人類はそこまで愚かではないと信じています。ただし、それは今のままで放置しておいて実現できる未来ではありません。それは、同志である皆さんが協力して実現できる未来です。

主要目次

第1回 はじめに「この科目の概要」

第2回 文明論の意味

第3回 未来予測は当たるのか

第4回 スローライフの罠

第5回 エネルギー密度と資源性

第6回 急成長期はなぜ訪れた

第7回 循環を回せ

第8回 短期的思考は滅びへの道

第9回 利他的社会

第10回 コミュニケーション

第11回 リベラルアーツ

第12回 青山祭(岸田アドグル)

第13回 科学技術の方向性

第14回 若者たち

第15回 おわりに「この科目のまとめ」

時間外学習「さらなる読書のために」