むしろ、じっくり話していい

発売日:2025年5月23日
出版社:すばる舎

執筆者:江田健二

むしろ、じっくり話していいの写真

「話しながら、考えられない」 「考えがまとまらず、意見を言えない」 「慌てると、頭が真っ白になって言葉が出てこない──」 こんな悩みを持っていた著者が、実体験に基づき、どんなタイプの人とも理解を深め、信頼関係を築けるようになるコミュニケーション方法を紹介するのが本書です。 著者は、ある出来事を契機に、それまで目指していた「早く、完璧に話す」スタンスから、「ゆっくり、じっくり話す」スタンスへ切り替えることを決意します。 その後、焦って答えを出すのではなく、 自分も相手も納得するまで考え、理解してから答えを導き出す ──「じっくり考え、話す」コミュニケーションを取ることで、 お客さまからの評価も上がり、信頼され、仕事の幅も広がっていくことになります。

著者情報

一般社団法人エネルギー情報センター 理事

RAUL株式会社 代表取締役

江田健二氏

1977年、富山県生まれ。2000年、慶應義塾大学経済学部卒業。東京大学Executive Management Program(EMP)修了。アクセンチュアに入社。エネルギー/化学業界を担当し、電力会社・大手 化学メーカー等のプロジェクトなどに参画。2005年に同社を退社後、ITコンサルティング、エネルギー業界の知識を活かし、RAULを設立。エネルギー情報センター理事、サステナビリティコミュニケーション協会理事なども兼務。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。オンライン番組「プロジェクトE ~エネルギーDX・GX時代を切り開く」パーソナリティ。主な著書に『2025年「脱炭素」のリアルチャンス すべての業界を襲う大変化に乗り遅れるな!』(PHP 研究所)、『「脱炭素化」はとまらない! 未来を描くビジネスのヒント』(成山堂書店)、『ブロックチェーン×エネルギービジネス 世界の51事例から予見する』、『エネルギーデジタル化の未来』(いずれもエネルギーフォーラム)など。

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解説/内容

本書は、「じっくり考え、話す」メリットや、考え方・話し方のコツを具体例やスキルをふんだんに盛り込んでわかりやすく紹介している、ビジネスパーソン必携の1冊です。

本書のコンセプトと構成/目次等

1章 結果的に信頼される!〈じっくり〉話していい理由
2章 「わかったつもり」「すれ違い」は防げる「考える時間」をしっかりつくろう
3章 事前準備にはコツがある これで〈即興っぽく〉話せる!
4章 納得感が高まり、なごやかに合意に導ける じっくり話せる!「長距離話法」のススメ

著者メッセージ

入社後は、想像を超える業務を抱え、年上のクライアントとの緊張感あふれる打ち合わせをこなす日々を送りました。刺激的である一方で、どんな場面でも素早く論理的に結論を導く卓越したコミュニケーション力を持つ同期や先輩たちと比べ、自分はその場ですぐに意見を言えず、考えがまとまらない、スピードでは太刀打ちできないという現実を実感し、自信を失っていきました。

そんな中、仕事におけるコミュニケーションの質を見直す過程で、クライアントの言葉がヒントとなりました。そして、「じっくり考え、話す」というスタンスが、自分の強みを活かすことにつながるのだと気づきました。意識的に「じっくり話す」ことを心がけるようになった結果、コミュニケーションの質が飛躍的に向上し、仕事の受注も右肩上がりに増えていきました。

28歳で会社を設立し、新たな挑戦に踏み出しました。ここでも「じっくり話す」というスタンスを貫き、クライアントの話を丁寧に聞きながら、一緒に問題を解決していく長期的なパートナーとしてコンサルティング活動を行ってきました。その後、事業が広がり、30代後半には年商一億円を超えるまでに成長しました。現在では「営業なし・コンペなし」で、次々とお仕事をいただけるようになっています。再生可能エネルギーを中心としたエネルギー・環境分野に特化したコンサルティングや人材支援を行いながら、約十社の経営・運営に携わっています。

「話すのが苦手」「すぐに答えが出せない」と感じる方にこそ、自分らしいコミュニケーションの形を見つけてほしいと思っています。焦らず、じっくり、丁寧に。あなたのスタイルで信頼を築くことは、きっとできます。この一冊が、みなさんの仕事や人生にとって、小さなヒントや後押しとなれば幸いです。