グリーンアンモニア合成・利用の新展開~社会実装に向けた製造技術から燃焼、水素キャリアとしての活用まで~
発売日:2023年8月12日
出版社:エヌ・ティー・エス

カーボンフリーなエネルギーキャリアとして注目のグリーンアンモニア、その新規合成技術と直接燃料としての可能性について解説する!HB法に代わる低コストな製造技術が開発により、注目されるアンモニアの新しい用途開発とその社会実装に向けた技術革新を概観する!
解説
化学肥料や化学製品の基礎原料として非常に重要な物質であるアンモニア。
その製造法には100年に亘ってHB法(ハーバー・ボッシュ法)により合成されてきたが、新規触媒の開発でHB法に代わる低コストかつ省エネルギーで製造する方法が開発され更なる利用拡大が見込まれているほか、近年ではカーボンフリーなエネルギーキャリアとして、また化石燃料に代わる燃料アンモニアとして、製造過程や燃焼中にCO2を排出しない「グリーンアンモニア」が注目を集めている。
本書は、新規効率的なアンモニア合成技術や、アンモニアを直接燃料として活用する場合の課題解決に向けた最新研究、さらに水素キャリアとしてのアンモニアのポテンシャルなどを、体系的にまとめた1冊である。
アンモニア合成を担う化学薬品メーカ等の研究者や技術者の方、今後アンモニアをエネルギー源として導入を検討している・二酸化炭素削減にアンモニアの活用を研究している研究者や技術者の方などに。
【執筆者(全20名)】
白石康浩(大阪大学)
平井隆之(大阪大学)
久保田純(福岡大学)
眞中雄一(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
難波哲哉(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
大友順一郎(東京工業大学)
岡﨑萌(東京大学)
李建毅(東京大学)
水谷優太(早稲田大学)
関根泰(早稲田大学)
宮岡裕樹(広島大学)
江場宏美(東京都市大学)
甲斐元崇(日揮ホールディングス株式会社)
仁木洋一(国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所)
雑賀高(工学院大学)
神原信志(岐阜大学)
伊藤直次(宇都宮大学)
古澤毅(宇都宮大学)
今俊史(株式会社巴商会)
秋永富士夫(株式会社巴商会)
本書の内容
- 第1編次世代アンモニア合成技術 第1章粉末光触媒による水を電子源としたアンモニア合成技術の開発
- 第2編アンモニア利用技術 第1章ディーゼル機関によるアンモニア/軽油混焼技術
第2章Ru触媒と水素透過膜を用いたアンモニア電解合成技術の開発
第3章グリーンアンモニア合成触媒の評価方法
第4章固体電解質を利用したアンモニア電解合成技術の開発
第5章電場印加による表面プロトニクスを活かした低温アンモニア合成
第6章リチウム合金を用いたアンモニア合成技術の開発
第7章炭酸水利用による窒化鉄からの常温・常圧アンモニア合成
第8章エネルギーキャリアとしてのCO2フリーアンモニアの製造技術、合成実証、およびサプライチェーンの構築に向けて
第2章ルテニウム触媒によるアンモニア分解・水素供給システムの開発
第3章アンモニアのプラズマ分解による純水素製造技術の開発
第4章触媒充填型メンブレンリアクターを用いたNH3分解による水素製造技術の開発