FIT切れの太陽光発電、6電力エリアで10円/kWh買取する「スマートFIT」、スマートテック発表
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2018年11月05日
一般社団法人エネルギー情報センター
スマートテックは、太陽光発電の2019年問題に対応した電力買取サービス「スマートFIT」の受付を開始しています。「東北、関東、中部、近畿、中国、九州」の6電力エリアで、10kW未満の固定価格買取制度の適用を受けているケースが対象となります。
費用は原則無料、スマートテックの太陽光発電買取サービス
2019年11月以降、太陽光発電の余った電気を高く買い取ってもらえるFITの期限(10年)が順次終了を迎えます。対象世帯は約53万件と言われ、経済産業省は、こうした電源を買い取る「売電事業者」の登録受付を開始しています。[関連記事]
こうした中、スマートテックは、太陽光発電の2019年問題に対応した電力買取サービス「スマートFIT」の受付を開始しています。このサービスは、太陽光による発電を10円/kWhでスマートテックが買い取るといったものです。
「スマートFIT」は、「東北、関東、中部、近畿、中国、九州」の6電力エリアで、10kW未満の固定価格買取制度の適用を受けているケースが対象となります(図1)。初期費用や月額費用は原則として発生しません。
なお、今回のサービスを提供するスマートテックは、総合エネルギー事業 (発電所の建設、O&M、電力の買取、電力小売事業)を展開する企業です。2005年に設立され、2016年には小売電気事業者の登録をしています。
「スマートFIT」のサービス提供期間は2年間(余剰電力の買取が始まった月の検針日から起算)で、以後1年ごとの自動更新です。契約満了月の3ヵ月前に次回の買取金額が通知されます。なお、スマートテックによると、契約期間にかかわらず、解約金は一切発生しないとしています(図2)。
「スマートFIT」による買取価格については、固定価格買取制度が2021年3月31日までに終了するケースの場合、10円/kWhとなります。それ以降(2021年4月1日以降)に固定価格買取制度が終了するケースでは、買取金額が決定次第スマートテックより発表される見込みです。
様々な企業が参入する卒FIT市場
今後、卒FIT市場については様々な企業が参入する予定であり、例えばシェアリングエネルギーは11月1日、「余剰電力買取」「蓄電池のEC販売」の2つのサービスを開始し始めたと発表しています。
FITの買取期間が終了した電源の取り扱いについては、「①自家消費」もしくは「②相対・自由契約」で余剰電力を売電する方法の2つがありますが、シェアリングエネルギーは各々に対してソリューションを提供します。
まず、「余剰電力の買取」については、1kWhあたり単価8円でシェアリングエネルギーが買い取るといったものです。つまり、「スマートFIT」に非常に近い形式のサービスと言えます。
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執筆者情報
一般社団法人エネルギー情報センター
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