米アップル、データセンタやアップルストアなど、全世界の自社施設で再エネ100%達成
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Appleは4月、世界各地にある同社の施設で使用する電力を、100%再生可能エネルギーで調達することに成功したと発表しました。対象となる施設は、世界43カ国にあるAppleストア、オフィス、データセンターそして共用施設となります。
Apple、米国内だけではなく世界全体で再エネ100%達成
Appleは再エネ普及に意欲的なグローバル企業の1つであり、2016年には自社施設の炭素排出量を、2011年と比較し60パーセント削減することに成功しています(図1)。2014年以降は、すべてのデータセンターを100%再エネで賄い、2015年には自主的なクリーンエネルギープログラムを立ち上げています。また、2016年には「再生可能エネルギー100%」を目指す国際的イニシアチブ「RE100」に加盟しています。そのほか、アースデイに合わせて再エネ達成率の発表を行うなど、環境活動を大勢に周知する取組も行ってきました。[関連記事]
長期的な目標としては、2020年までに4ギガワット以上のクリーン電力を世界中で生産および調達する予定があります。4ギガワットのクリーン電力は、Appleの製造全体におけるカーボンフットプリントの30%に相当する見込みです。
Appleは現在、世界各地で25の再生可能エネルギープロジェクトを持っており、発電容量は626メガワットに上ります。さらに15のプロジェクトが建設中であり、完成すると1.4ギガワットを超える規模となります。
日本では、地元の太陽光発電会社、第二電力株式会社とパートナーシップを組み、300基以上の屋上太陽光発電システムを設置する計画です。18000MWhの規模を想定しており、3000戸以上の日本家屋に電力を供給できる量に相当します。

図1 Appleの全世界の自社施設のCO2排出量推移 出典:Apple
企業の象徴ともいえる本社「apple Park」は、北米最大のLEEDプラチナ認証取得オフィスビルです。電力は再生可能エネルギーで100パーセントまかなわれ、そのうちの75パーセントは屋上にある17メガワットの太陽光発電設備と、ベースロード電源となる4メガワットのバイオガス燃料電池によって敷地内で生み出されます。電池貯蔵を持つマイクログリッドで制御され、人が少ない期間などは余ったクリーンエネルギーを公共のグリッドに送電しています。
このように再エネ普及を進めるAppleが4月、世界各地にある同社の施設で使用する電力を、100%再生可能エネルギーで調達することに成功したと発表しました。対象となる施設は、世界43カ国にあるAppleストア、オフィス、データセンターそして共用施設となります。米国内のみであれば、2014年に再エネ100%を達成していましたが、今回は世界全体を対象とした結果となります(図2)。

図2 Appleの再エネ電気利用の推移 出典:Apple
| Unit | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2018年4月10日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 再エネ割合 | % | 60 | 73 | 87 | 93 | 96 | 100 |
| 電気使用量(再エネ以外含む) | million kWh | 608 | 708 | 839 | 996 | 1450 | — |
| 再エネによるCO2削減効果 | metric tons CO2e | 118,000 | 214,000 | 283,000 | 362,000 | 585,000 | — |
Apple資料より作成
AppleのCEOであるティム·クック氏は、「私たちは自分たちが生まれてきた世界をさらに良いものとして次世代へ残すことに全力で取り組んでいます。何年にもわたり努力を重ね、ようやくこの意義深い数字に到達することができたことを誇りに思います。私たちの製品に使われている材料、そのリサイクル方法、私たちの施設、そしてサプライヤーとの取引において可能なことの限界を今後も押し広げ、新しい創造的かつ未来志向の再生可能エネルギー源を確立するつもりです。なぜなら、未来はそれに依存していることを私たちは知っているからです」と述べました。
Every Apple store, every data center, every Apple corporate office — everywhere — is now powered by 100 percent renewable energy.
Link: https://t.co/glH7XTFy42— Tim Cook (@tim_cook) 2018年4月9日
サプライヤー用の「Clean Energy Portal」を運営、多言語対応
自社施設の100%再生可能エネルギー化を達成するため、Appleはサプライヤーの手本となるべく努力を重ねてきました。その結果、Appleのサプライヤー23社が、100%再生可能エネルギーで稼働することとなります。
サプライヤープロジェクトによるクリーンエネルギーを合わせると、2017年には150万メートルトン以上の温室ガスの排出を防いだことになります。これは30万台以上のクルマを路上から取り除くのと同じ効果です。
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一般社団法人エネルギー情報センター
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