四つ葉電力から在宅応援電気料金プランの「ステイホームプラン」登場
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2020年05月12日
一般社団法人エネルギー情報センター
四つ葉電力が在宅応援電気料金プランの「ステイホームプラン」を開始しました。基本料金は0円で、時間帯別の一つであるステイタイムは、1kWhあたりの単価が15円となっており、最大約50%安くなっています。
「幸せあふれる未来を創る」四つ葉電力
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、経済産業省は3月に電気・ガス事業者に対し支払いの猶予等の対応を要請しました。そんな中、新電力会社の四つ葉電力が、在宅応援電気料金プランの「ステイホームプラン」を開始しました。
四つ葉電力は2016年4月に設立された新電力会社で、「幸せあふれる未来を創る」をコンセプトとしています。本社は大阪にあります。同社はこれまで企業向けにオーダーメイド電力(高圧)を主に展開してきました。
2019(令和元)年7月1日には「令和プラン」を発表しました。家庭向けプランを公にリリースするのは「令和プラン」が初となります。また、日曜日の電気料金が24時間無料となるプランとなっていて、日本初のプランとなります。四つ葉にちなんで、先着428名限定とし、割引率は既存電力会社より約14.28%(いぃ・よ・つ・ば)としています。
在宅応援電気料金プラン
ステイホームプランは基本料金と、電力量料金が3つの時間帯別に構成されています。基本料金は0円です。時間帯別は「ステイタイム」「ホームタイム」「スリープタイム」にわかれており、それぞれ午前9時~午後6時、午前6時~午前9時および午後6時~午後11時、毎日午後11時~翌日午前6時となります。1kWhあたりの電力量料金は、ステイタイムが15円、ホームタイムが29円、スリープタイムが20円です。ステイタイムの1kWhあたりの単価(15円)は、最大約50%安くなっています。(図1)
ステイホームプランは自宅向けプランで、商用には使えません。対応エリアは東京・中部・関西・中国・四国・九州電力エリアです。ステイホームプランは緊急事態宣言中に適用されるため、緊急事態宣言が解除された場合、その月の翌月からは各エリアの四つ葉電力「Aプラン」が適用となります。(図2)
四つ葉電力は新型コロナウイルス感染症の影響により、外出自粛で在宅時間が増え、電気代の上昇を気にされている方に向けてステイホームプランを発表しました。また、JEPX(日本卸電力取引所)の価格が低下傾向にあり、顧客への還元ができるのもプラン発表の理由の一つです。
JEPXは卸電力取引市場(電力をつくる供給側と小売事業者などの需要側が売買を成立させる場)の運営組織です。新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞、太陽光発電の増加、法人の電力需要の減少などの影響でJEPXの取引価格が下がっており、電力が比較的安くなっていると考えられます。
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執筆者情報
一般社団法人エネルギー情報センター
EICは、①エネルギーに関する正しい情報を客観的にわかりやすく広くつたえること②ICTとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること、に関わる活動を通じて、安定したエネルギーの供給の一助になることを目的として設立された新電力ネットの運営団体。
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