大崎電機工業、独自開発のAI技術で気象予測データなどから電力最適化
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2019年05月16日
一般社団法人エネルギー情報センター
大崎電機工業は5月13日、既存のEMSに独自開発したAI技術を活用することで、気象予測データや過去の使用電力量から、AIが最適な電力目標値の自動設定を行うサービスを開発したと発表しました。
AI技術で電力利用の「予測」と「制御」を管理
環境経営におけるさまざまな課題を解決する手法の一つとして、エネルギー・データ・マネジメントがあり、近年の技術革新に伴いその有効性がますます高まってきています。
大崎電気工業は2003年からEMSを提供しており、ホームセンターや家電量販店など、多店舗展開する小売業向けに各種センサーを設置し、電気料金の削減を可能にしてきました。
同社のEMSは、中央装置による負荷の自動制御に加え、30分毎に、エネルギーを照明・外灯・コンセント・空調など用途別に計測・データ化するものです。それに基づいた適切な分析が実施されることで、省エネ可能な部分を整理し、高効率運営の標準化が実現します(図1)。
同社は5月13日、既存のEMSに独自開発したAI技術を活用することで、気象予測データや過去の使用電力量から、AIが最適な電力目標値の自動設定を行うサービスを開発したと発表しました(図2)。
今回のシステムにAIを活用する領域は大きく2つの点が挙げられ、「予測」と「制御」となります。「予測」については、過去の使用電力量や外気温をAIが学習し、30分単位の使用電力量を予測するものです。予測情報はクラウドWEB画面上に表示されます(図3)。
もう一点の「制御」については、AIが各種情報(過去の使用電力量、温湿度センサー情報、外気温予測情報など)を学習・演算するものです。環境に即した最適な30分単位の電力目標値が自動設定され、温湿度センサーおよび不快指数のデータ変化に応じたエリア制御が行われます。
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執筆者情報
一般社団法人エネルギー情報センター
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