都市ガス小売の全面自由化について
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2015年09月11日
一般社団法人エネルギー情報センター
電力市場の開放から1年後の2017年を目処に、都市ガス小売りの全面自由化が実施される予定です。このコラムでは、都市ガスの全面自由化に関するスケジュールなど、基礎的な内容をご紹介いたします。
都市ガス小売の全面自由化とは
一般ガス事業者による小売の地域独占を撤廃し、幅広いガスの小売事業参入を可能とすることを、都市ガス小売の全面自由化と言います。電力の自由化と同様に、消費者は様々な企業から都市ガス購入を検討できるようになります。都市ガス小売りの全面自由化について、大まかなスケジュールは下記図をご参考下さい。
都市ガス事業の現状
都市ガス事業(一般ガス事業)は都市部を中心に普及しており、供給区域は国土の6%弱となっております。現状の利用件数は約2,900万件であり、LPガスの利用件数(約2,400万件)とほぼ同数となります。都市ガスは大小様々な約200の事業者が地域密着で事業を展開しており、電力の10社体制と比べると細分化されております。
供給区域
ガス・電力利用の件数・会社数
インフラ整備の状況
次のページ:都市ガス小売の普及ポテンシャル
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一般社団法人エネルギー情報センター
EICは、①エネルギーに関する正しい情報を客観的にわかりやすく広くつたえること②ICTとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること、に関わる活動を通じて、安定したエネルギーの供給の一助になることを目的として設立された新電力ネットの運営団体。
企業・団体名 | 一般社団法人エネルギー情報センター |
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