パワーツーガス (Power-to-gas)

パワーツーガスとは

「余剰電力を気体燃料に変えて貯蔵・利用する方法です。従来は揚水式水力発電や蓄電池などが余剰電力貯蔵に利用されてきましたが、立地の制約やコストの課題などがありました。これらに代わる貯蔵方法として注目されています。

This is a method of converting surplus electricity into gas fuel for storage and later use. The conventional technologies of power storage including pumped hydroelectric generation and storage batteries have location constraints and cost issues. Power-to-gas is attracting attention as an alternative method of storing electricity.

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Power to Gas(パワーツーガス)における気体変換の方法は、水を電力で電気分解して水素を取り出す方法と、水の電気分解でできた水素とCO₂を化学反応させてメタンを作る方法があります。

パワーツーガスで得られる気体燃料は、定置型燃料電池を通じた発電やコジェネレーション、水素スタンド・CNG(圧縮天然ガス)スタンドでの自動車への供給が想定されています。

今後、水素の価格がさらに低下することで、既存の天然ガスインフラで使われているメタンよりも、水素の製造コストと変換効率が優位になります。その結果、パワーツーガスの普及拡大へつながることが期待されています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス