インターコンチネンタル取引所

インターコンチネンタル取引所とは

インターコンチネンタル取引所(ICE:Intercontinental Exchange)は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタに本部を置く取引所のことです。エネルギー、排出権、農産物、株価指数などを電子取引で行っています。

背景

従来は相対取引であったエネルギー市場の透明性を開拓するため、エネルギー関連の金融派生商品の取引が容易な電子取引市場として2000年に設立されました。市場の動向を読み取り、先物やオプションなどの金融派生商品を素早く開発する手法を強みに規模を拡大してきました。

ICEは、アトランタ、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、ロンドン、シンガポールなどに拠点を置き、金融派生商品と現物の多くの取引所運営に加え、決済機関も運営しています。

取引内容

エネルギー関連、農産物、貴金属、排出権、株価指数、外国為替、金利、CDS(Credit Default Swap)など、多様な金融派生商品を電子取引で行っています。

関連取引所

2001年にロンドン国際石油取引所(IPE)、2005年にニューヨーク商品取引所(NYBOT)、2007年にウィニペグ商品取引所(WCE)、2010年にシカゴ気候取引所(CCX)とヨーロッパ気候取引所(ECX)を買収しました。

また、2013年には取引所運営会社のNYSEユーロネクストを買収し、その後、ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に収めました。2014年からはロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の算出と運営もしています。現在は、70カ国以上がICEの市場で取引を行い、ICEは6つの決済機関を運営しています(2017年10月現在)。

取引所の役割

ICEは幅広い業界のリスク管理を可能にし、トレーディングやポジションのリスクを担保とするサービスは、グローバル市場の保護と透明性の向上に役立っています。

市場参加者の多くの希望に応えるために、トレーダー、リスク管理者、ブローカー、規制当局、株主の情報に基づいて意思決定を支援する包括的なデータサービスを提供しており、世界中の企業をグローバル市場に結びつけています。

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