日本版コネクト&マネージ(Japanese version of Connect and Manage)

日本版コネクト&マネージ(Japanese version of Connect and Manage)とは

New grid operation rules that are being used to make the most of the existing power system.

既存の電力系統を最大限に活用するために進められている新しい電力系統の運用ルールのことです。再生可能エネルギーが普及したことを背景に、今までの系統接続の考え方や運用方法を見直し、「想定潮流の合理化」、「N−-1電制」、「ノンファーム型接続」といった取り組みが実施されています。

「想定潮流の合理化」とは、これまで送電線の容量はすべてフル稼働することを前提に容量が確保されていましたが、実際の利用状態に近い考え方で想定した潮流に基づいて、空き容量を算定する手法のことです。2018年4月から全国で適用されています。

「N-1電制」とは、多くの送電線は2回線以上で構成され、1回線分(容量の50%)については緊急時用に確保されていますが、緊急時用に空けておいた容量の一部を、平常時にも活用できるようにする仕組みのことです。2018年10月から先行適用が導入されています。

「ノンファーム型接続」とは、送変電設備の空いている容量を活用し、接続可能な容量を決めずに、系統に空きがあるときに送電することができる、という接続方法です。一方で、課題も多くあるため、導入には時間がかかるといわれています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス