出力抑制 (Output curtailment)

出力抑制 (Output curtailment)とは

Unbalanced power flow due to oversupply can cause damage to substations. It can also lead to backflow, which can lead to large-scale power outages. Output curtailment refers to the suppression and control of electricity generation for the purpose of matching supply with demand.

供給過多によりバランスを崩した電力の流れは、変電所へのダメージや逆流することによって大規模な停電を引き起こす恐れがあります。「出力抑制」とは、電気の需要と供給を一致させるために、発電量の抑制・制御を行うことです。

出力抑制には、需給バランスによるものと、送電線の容量によるものがあります。前者は、需要が少ない時期や時間帯に、火力発電の出力抑制や地域間連系線を活用することで需給バランスを調整します。そのうえで、なお電気が余る恐れがある場合には、再生可能エネルギーの出力制御を行っています。具体的には、太陽光発電で発電した電力を一時的にパワーコンディショナーから電力会社の電力系統に流れないように抑制します。

後者は、送電線に流すことのできる電気の量には上限があるため、それを超える恐れがあるときに電源の出力制御を行います。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
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