集光型太陽熱発電 (Concentrated solar power generation)

集光型太陽熱発電 (Concentrated solar power generation)とは

A method of power generation that uses heat from sunlight to produce steam, which then turns a turbine. It is mainly used in equatorial countries located in the sun-belt zone, where sunlight is strong.

太陽光の熱を利用し蒸気を発生させ、タービンを回転させることにより電力を起こす発電のことです。「サンベルト地帯」と呼ばれる日差しが強い赤道に近い領域の国が主な稼働地域です。

太陽エネルギーを利用する点は従来の太陽光発電と同じですが、太陽光発電が「太陽光の波動」を利用して電力を得るのに対し、太陽熱発電は「太陽光のエネルギーを熱として利用する」点で異なります。

太陽光をそのまま受けた状態では、エネルギー密度が低く実用的ではありません。そのため、太陽光を集光してエネルギーを集約させる必要があります。効率よく太陽光を集めるには、集光の構造とそのシステムに使う物質の最適化が必要となります。

集光には鏡面加工された反射鏡を利用しますが、集光構造はいくつかのタイプに分けられます。なかでも「タワー型・ビームダウン型太陽熱発電」は変換効率が比較的高くなる傾向にあることから、それを利用した大規模施設に大きな期待が寄せられています。

一方で、晴天の多い環境に限られることや、蓄熱システムやタービン耐久性など、高性能化が課題となっています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
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