SBT(Science-Based Targets Initiative (SBTi))

SBT(Science-Based Targets Initiative (SBTi))とは

温室効果ガス削減目標のための指標の一つです。パリ協定が定めた「2℃目標(1.5℃目標)」に合わせて企業が温室効果ガス削減目標を設定し、その削減目標を促すための枠組みです。

One of the initiatives for reducing greenhouse gas emissions. This framework is designed to encourage businesses to set greenhouse gas reduction targets in line with the target of 2°C (1.5°C).

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温室効果ガス削減目標は、最新の気象科学の数値と整合させる必要があります。SBTの設立・運営は世界資源研究所(WRI)やCDPなどのWMB(We Mean Business)の構成機関が行っています。参加するためには5~15年の目標を立てることや、サプライチェーン排出量を対象とするなどの要件があります。

SBTに参加をすることで、持続可能な経営を行う企業であることの明示や、ESG投資を集めることにつながります。2022年8月現在、77カ国から3,465社の参加があり、国別では、イギリス259社、アメリカ239社に次いで⽇本が33社と続いています。参加している日本企業の多くは、電気機器や建設業、食品メーカーです。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス