ネガティブ・エミッション (Negative emission technology)

ネガティブ・エミッション (Negative emission technology)とは

Technology that captures and removes CO₂ accumulated in the atmosphere.

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温室効果ガスの排出を抑制またはゼロにする取り組みに対し、ネガティブ・エミッションは、既に排出されてしまった大気中のCO₂を回収・除去する技術です。大気中のCO₂濃度を下げる抜本的な気候変動対策といえます。

具体的には、バイオマス燃料とCCSを組み合わせる「回収・貯留付きバイオマス発電(BECCS)」や、フィルターなどで大気中から直接除去する「直接空気回収(DAC)」、海の海藻や海草がCO₂を取り入れることで海域にCO₂が貯留する「ブルーカーボン」などが挙げられます。

ネガティブ・エミッションには、技術面だけでなく社会的な制度・受容、ガバナンスの点での課題があります。日本では、コストの不確実性が大きいものの、2050年までのカーボンニュートラルに向け、ネガティブ・エミッション技術が重要な技術になりうるといわれています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
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