安定供給 (Stable supply)

安定供給とは

To achieve a stable supply of electricity, it is important that the amount of electricity produced (supply) and the amount of electricity consumed (demand) are the same at the same time.

電気を安定して供給するためには、電気を作る量(供給)と電気の消費量(需要)が、同じときに同じ量になっていることが重要です。これらの量が常に一致していないと、電気の品質(周波数)が乱れ、電気の供給を正常に行うことができません。その結果、安全装置の発動により発電所が停止してしまい、場合によっては大規模停電をまねく可能性があります。

電力会社は予測される需要(電力消費)に応じて発電計画を決めますが、電力需要は季節や気象状況、時間帯によって変わります。一方、供給側でも太陽光や風力など再生可能エネルギーの供給量は、天候などさまざまな条件によって変動し、発電所や送配電線の急なトラブルによっても供給量が変わります。そのため発電計画をベースにしつつ、刻々と変動する電力需給に合わせて発電量を変え、供給する電力量を需要と常に一致させ続ける必要があります。

また、適切なエネルギーミックスによっても、電気の安定的な供給が実現します。これまでの石炭火力発電は安定供給性に優れていたため、日本の主力電源として機能してきました。今後は、脱炭素社会に向けて再生可能エネルギーを主力電源化し、かつ安定供給を図ることが課題となっています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス