ピークオイル (Peak oil)

ピークオイルとは

「世界の石油生産量がピークに達し、その後の採掘可能な原油埋蔵量が減少する」「シェールガスの開発や新エネルギーの開発推進に伴い、石油の需要ピークが懸念される」という考え方です。

The idea that global oil production will reach its peak and then extractable crude oil reserves will start declining. It is also used to mean concern about oil demand peaking due to the development of shale gas and new energy sources.

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ピークオイルには、供給面と需要面の2つの言説があります。

供給面からのピークオイル論(世界の石油生産量がピークに達し、その後の採掘可能な原油埋蔵量が減少する)は、アメリカの地質学者M.K.ハバートが1956年に唱えました。

需要面からのピークオイル論(シェールガスの開発や新エネルギーの開発推進に伴い、石油の需要ピークが懸念される)は、2013年に、アメリカの金融機関・シティグループやイギリスの「エコノミスト」紙が論じて注目を集めました。

現在、供給面からのピークオイル論は勢いを失い、需要面からのピークオイル論から、「エンジンの燃費改善や電気自動車(EV)の普及」「石油から天然ガスへの転換」によって石油の消費量が減り、需要ピークが訪れるとされています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
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