座礁資産 (Stranded asset)

座礁資産とは

市場や社会環境の大きな変化と連動し、価値が大幅に減少する資産のことです。石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料資産が、座礁資産として注目されています。

These are assets whose value declines significantly in conjunction with major changes in the market or social environment. Fossil fuel assets such as coal, oil, and natural gas have attracted attention as stranded assets.

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2011年、国際環境NGOの「カーボントラッカー(Carbon Tracker Initiative)」が発表した報告書(Unburnable Carbon)内で、座礁資産という概念が初めて提唱されました。

座礁資産を引き起こす環境変化として、①法規制の変化、②市場価格の変化、③距離・洪水・干ばつなど物理的な変化、の3つがあるとカーボントラッカーは指摘しています。

気候変動対策でCO₂排出量の削減が行われ、その影響で多くの化石燃料が使えなくなり、資産価値が大きく減少すると考えられています。そうなると、化石燃料を資産価値とする企業に投資している投資家や金融機関にとって、損失のリスクがあります。そのため、世界的に座礁資産が注目されています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
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