カーボンバジェット (Carbon budget)

カーボンバジェットとは

気温上昇を一定レベルに抑えようとするときの、温室効果ガスの累積排出量(過去の排出量+将来の排出量)の上限値のことです。「炭素予算」とも呼ばれています。

The maximum amount of cumulative greenhouse gas emissions (the sum of past and future emissions) that would limit temperature increases to a certain level.

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過去の排出量と気温上昇に基づいて、気温上昇を将来何度までに抑えたいかを決めれば、今後の温室効果ガス排出量を推計できます。

2013年に公表された「IPCC第5次評価報告書」によると、人間活動を起源とする全気温上昇を、産業革命以前の水準と比べて66%以上の確率で2度未満に抑えるためには、1870年以降の人間による二酸化炭素(以下CO₂)排出量を2.9兆トン未満に留めることが必要です。2011年までに世界全体ですでに1.9兆トンが排出されているので、2012年以降は約1兆トンに抑える必要があります。

ただし、どの程度の温室効果ガスの増加で、気温が何度上昇するかの比率(気候感度)には幅があるため、カーボンバジェットにも幅が生まれます。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
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