CCUS (Carbon capture, utilization and storage (CCUS))

CCUS (Carbon capture, utilization and storage (CCUS))とは

化石燃料から排出されるCO₂を資源として捉え、これを分離・回収して、地中深くに貯留・注入もしくは再利用することをいいます。

A technology for using CO₂ as a resource by either storing or reusing it after it is separated and recovered from fossil fuels.

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CCUSにおいて特に注目されているのが、鉱物化や人工光合成、メタネーションによる素材や燃料への再利用といった、大気中へのCO₂の排出を抑制していくカーボンリサイクルの取り組みです。

アメリカでは、古い油田にCO₂を注入することによって、油田に残った原油を圧力で押し出し、CO₂を地中に貯留するという取り組みが行われています。この方法によってCO₂の削減が実現できるだけでなく、石油の増産にもつながるため、新たな資源ビジネスとして注目されています。

CCUSの取り組みとして、CO₂の利用先に関する研究も進んでいます。たとえば、CO₂を化学原料の生産に利用するといった研究や、太陽光エネルギーを利用してCO₂を燃料に変換してくれる藻を育て、バイオ燃料として利用する研究などが行われています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[上級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス