水素貯蔵 (Hydrogen storage)

水素貯蔵とは

Hydrogen needs to be compressed for efficient storage due to its characteristics. Because it is a very light gas, hydrogen requires large storage space at the same temperature and pressure as those after production.

水素はその性質上、圧縮することによって効率的に貯蔵することができます。水素はとても軽いガスなので、製造後の温度と気圧のまま保管するには広い場所が必要となってしまうためです。水素の貯蔵方法は主に次の4種類があります。

①高圧で圧縮して貯蔵する ②低温で液化して貯蔵する ③金属などに吸蔵・吸着させて貯蔵する ④他の物質に変換して貯蔵する

一般的に使われているのは、①の「圧縮貯蔵」です。高圧水素は鋼鉄をもろくする性質があるため、貯蔵には特殊ステンレス鋼やアルミニウム合金などが使われます。②の「液化貯蔵」の場合、−253度まで水素を冷却し、真空エリアの容器に入れて保管します。③の「金属に水素を吸蔵して貯蔵する方法」は、金属内に水素が入り込む現象を利用しています。④の「他の物質に変換して貯蔵する方法」では、トルエンと反応させてメチルシクロヘキサン(MCH)に変換する貯蔵方法なども研究されています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[中級編]」より
 5日間でわかる 系統用蓄電池ビジネス