波力発電

波力発電とは

波力発電とは、風エネルギーによって引き起こされる波の上下運動を利用し、タービンを回す発電方式です。

背景

日本における海洋エネルギー(波力、潮力など)の研究は、1970年代のオイルショック以降から行われていましたが、その後の石油価格の安定などの理由から、実用化までには至りませんでした。しかし、環境問題が深刻化する現在、海洋エネルギーの実用化・事業化に向けて開発が再び行われています。

波力発電のメリット・デメリット

波力発電のメリットは、風力発電とは違い、波の状況が比較的予測できるため発電量の見通しがつくことです。これにより、大きな出力低下などが起こらず比較的安定して発電が行うことができます。

デメリットとして、激しく変化する海洋環境や台風による高潮、津波などに耐えることができる設備や施設を要することです。

新電力と波力発電

現在の時点で、国内の波力による発電割合は小さいですが、将来的には水力や風力同様、新電力会社による波力事業が発展していくことが予測されます。

世界の動き

波力発電の実用化は主に欧州や米国が先行しており、イギリスやフランス、ノルウェーなどで開発・研究が進められています。特にイギリスでは、波力や潮力などの海洋エネルギーを用いた発電の開発に力を入れており、2004年には、政府の寄付金、約9千万ドルで海洋研究展開基金を設立しました。

将来展望と懸念

日本は、波力発電の実用化において世界に後れをとりましたが、日本の浮体技術の水準は高くこの先、国際競争力を有する技術や施設、設備などの開発が期待されています。 一方で、発電施設の洋上建設による海洋環境、漁業、そして観光などへの影響が懸念されます。