地熱発電

地熱発電とは

地熱発電とは、地中深くの熱(地熱)よって生じた蒸気でタービンを回す発電方式です。

背景

日本で本格的に地熱発電の開発が始まったきっかけは、戦後の電力不足を補うためでした。1966年に、日本初の地熱電力発電所が岩手県の松川に設置され、その次の年には大分の大岳にも設置されました。

地熱発電の仕組み

まず、マグマによって熱くなった地下水の水蒸気を取り出すために、地下700mから3000mほどの蒸気井と呼ばれる長い井戸のようなものを掘ります。その後、汽水分離機を用いて、運ばれてきた熱水交じりの蒸気を、蒸気と熱水に分離します。蒸気はそのままタービンに送られ、熱水は減圧フラッシャーに送られます。フラッシャーでは、熱水を減圧膨張させ二次蒸気を発生させます。

その後、蒸気はタービンに送られ、残った熱水は地中深くまで戻されます。

新電力と地熱発電

海外での再生可能エネルギーの発電事業が注目され、新電力会社による大規模な地熱発電プロジェクトがインドネシアなどの発展途上国で行われています。

世界の動き

地熱発電は地熱を利用した発電方式なので、世界でも環太平洋火山帯など、火山活動が激しい限られた地域(アメリカ、日本、インドネシア、フィリピンなど)でしか行うことができません。その中で、アメリカは世界最大の地熱地帯を有し、地熱資源量と地熱発電設備容量において世界1位を誇ります。

アメリカは、巨額の資金を地熱発電の研究費として投じると同時に、政府が高額な地熱発電所の建設に対して、ローン保証プログラムを実施するなど地熱発電の普及に力を入れています。

課題点

日本における地熱発電開発には様々な課題点があります。その一つとして、地熱発電に適する場所のほとんどが国立公園や国定公園の中にあり,規制は緩和されつつありますが、環境保全などの理由から、なかなか開発が困難であることです。

また、一部の温泉業者の間では地熱発電により、湧き出てくる温泉の量が減る、という懸念があり開発に反対しています。