天然ガスコージェネレーション
天然ガスコージェネレーションとは
天然ガスを火力発電で燃焼し、その燃焼によって余った熱を給油システムや冷暖房に有効利用したものが天然ガスコージェネレーションです。
コンバインドサイクルとの違い
燃料によって、余った熱を有効利用するというシステムは、火力発電のコンバインドサイクルと同様です。コンバインドサイクルは燃料を燃やし、ガスタービンを回して発電、さらに余熱で蒸気タービンも回すことです。
そのため、コンバインドサイクルは広義のコージェネレーションの一つと言えます。しかし、天然ガスコージェネレーションがコンバインドサイクルと違って、新エネルギーとして強調されているのは、前者が分散型エネルギーだからです。
例
車もコージェネレーションを導入していて、例えば、車のエンジンは車を走行させるだけではなく、発電機を回して電気を作ったり、車内の冷暖房をしたり、一つのエネルギーから複数のエネルギーを同時に取り出すシステムをコージェネレーションシステムと言います。
メリット
天然ガスコージェネレーションも上記の例とシステムが同じで、従来の火力発電による電力+ガスボイラーと天然ガスコジェネレーションを比較した場合、天然ガスコージェネレーションは廃熱を有効利用するので、大幅な省エネとCO2削減が可能になります。
天然ガスコージェネレーションは従来の集中型発電方式では、発電所で発生する熱を有効利用するのが困難です。一方、天然ガスコージェネレーションシステムは、廃熱を工場の生産工程、ホテルや病院の給湯や蒸気給油、ビルの冷暖房、温水プールの加温に利用することが出来ます。
また、作った電気と廃熱を遠くに運ぶ必要がないため、エネルギーの輸送による心配はないです。