石炭運搬船(Coal carrier)

石炭運搬船とは

Cargo ships designed mainly for coal transportation. The ships are designed according to the depth of the power plant anchorage where they are to land and the range of motion of the coal unloader.

主に石炭を輸送するために設計された貨物船です。着岸する発電所専用停泊所の深さや、揚炭機の可動範囲に合わせて船が設計されています。喫水(船体の水面以下に沈んでいる深さ)が浅くても石炭を多く積めるよう、現在は船幅を広げた幅広船型(8〜9万トン)が主流となっています。日本ではオーストラリアやインドネシアを行き来しています。

19世紀後半から世界的に石炭運搬船が運用されています。最初期の石炭運搬船は木造の帆船が多かったのですが、技術の進歩で次第に蒸気船、ディーゼル船へと変化していきました。最近は省エネ型の電子制御のエンジンを搭載したり、排気ガスに海水を噴霧して硫黄分を除去する装置など、CO₂排出削減を図った石炭運搬船も運航しています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より
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