脱炭素ドミノ(Decarbonization domino effect)

脱炭素ドミノとは

2021年6月に政府が取りまとめた「地域脱炭素ロードマップ」の中で使われている、脱炭素における「地域の集中的な取り組み」を表す言葉です。

A term used in the Regional Decarbonization Roadmap that the Japanese government set out in June 2021. It refers to initiatives focused on decarbonizing regions of the country.

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「地域脱炭素ロードマップ」では、地域の成長戦略となる地域脱炭素の行程と具体策を提示。「脱炭素を国全体で取り組み、地域が主役となって強靭で活力のある地域社会を目指す」としています。

近年、多くの地方自治体が「2050年カーボンニュートラルの決意・コミットメント(ゼロカーボンシティ宣言)」をしています。この「決意・コミットメントの脱炭素ドミノ」をもとに、意欲と実現可能性の高い地域から全国に拡大する「実行の脱炭素ドミノ」を起こすことを目指しています。ゼロカーボンシティ宣言は、2021年ん6月時点で400以上の自治体が表明しています。

脱炭素ドミノを起こすためには、国や地方行政、一般市民などの協力が必要です。そのうえで最新技術の活用、地域の脱炭素に必要な設備投資のけん引役となる人材などの確保が重要課題とされています。

「キーワードでわかる! 脱炭素と電力・エネルギー[初級編]」より
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