白物家電

白物家電とは

冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家庭用電気機器の総称です。これらの機器が普及された頃、機器の色が白かったため、「白物家電」と呼ばれています。

背景

1950年代の神武景気、岩戸景気により国民の所得が拡大したことで、冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビの「三種の神器」が日本中に普及されました。その後の1960年代のいざなぎ景気には、カラーテレビ、クーラー、自動車の「3C」が新しく加わったことで、1970年代前半では、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電の普及率は90%を超えていきました。

黒物家電との違い

類似した用語といて、黒物家電があります。黒物家電とは、家庭用のラジオやテレビ、オーディオなどの主に娯楽関係の家電機器の総称です。また、機器の基本色が黒であり、音響や映像といった趣味、娯楽の分野で用いられるため、家事など生活に密接に関わる「白物家電」とは対比の関係にあります。最近では、白物家電をインターネットやスマートフォンに接続できる「スマート家電」が出てきています。

白物家電の役割

白物家電は、家事の全てを手作業でやっており、生活の中で大きな負担になっていた当時に対して、家庭内の家事を減らし、負担も減りました。また、電化製品の機能の進化により生活の負担も大幅に減り、世の中も便利になりました。

白物家電の普及の効果

白物家電の普及は家事作業を劇的に軽減させました。そのため、生活に余暇ができました。それにより、生活の上で娯楽を求めるようになり、娯楽に対する支出が増え、娯楽に用いられる黒物家電が普及しました。

白物家電メーカーの動き

白物家電は、生活に密着した必需品であるため置き換え需要などをはじめ、不況期にも安定した需要が見込めるため、家電メーカーの業績を下支えしています。しかしながら、国内の白物家電市場に中国、韓国などのメーカーが参入し、日本市場の仕様に適した製品を低価格で投入する動きが見られ始めます。

海外勢のメーカーの影響により価格競争の要素が大きくなると、日本の家電メーカーの優位性が失われる可能性があります。また、特定の製品に強みを持つ海外メーカーの参入により、日本の消費者の海外製品の抵抗感が薄れ、国内の白物家電市場が変化、多様化の流れにあります。こうした中で、小型白物家電の分野において日本の中堅、中小家電メーカーが参入し、存在感を高めています。

将来の展望

白物家電にはおおきな動きがあります。1つは多様化による新市場の開拓と機能追及による既存市場の活性化です。もう1つは海外進出です。黒物家電や自転車などで培った、メイドインジャパンの信頼が白物家電で活かされています。また、電機各社が次世代省エネ住宅のスマートハウスに商機を求め、通信機能を備えたスマート家電を拡充しています。