2時間でわかる 蓄電池ビジネスの未来
発行年月日:2020年10月19日
発行所:スローウォーター

本書は蓄電池というキーワードを通して、今、大きな変革の時代を迎えている「電力・エネルギービジネス&産業」と「蓄電池が関わる新たな市場」の現状と将来展望について、著者独自の視点で解説しています。
著者インタビュー
著者情報

一般社団法人エネルギー情報センター
1977年、富山県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社・大手化学メーカーなどを担当。2005年に起業後、RAUL(ラウル)株式会社を設立。(一社)エネルギー情報センター理事、現職。主な著書にAmazonベストセラー第1位(エネルギー一般関連書籍部門)となった『エネルギーデジタル化の未来』、『エネルギー自由化は「金のなる木」70の金言+α』(以上、2017年、エネルギーフォーラム)。
今「蓄電池」に注目が集まっています。蓄電池は、電力・エネルギー産業の分野だけでなく、様々な業界において新たなビジネス・市場を生み出しつつあります。本書は『蓄電池ビジネスの~』というタイトルを付けていますが、蓄電池ビジネスのノウハウを解説するものではありません。蓄電池というキーワードを通して、今、大きな変革の時代を迎えている「電力・エネルギービジネス&産業」と「蓄電池が関わる新たな市場」の現状と将来展望について、私なりにまとめたものです。
エネルギービジネスは今、デジタル化の時代に突入しています。本書ではエネルギーのデジタル化とそれに絡む最新テクノロジーであるIoT、AI、ブロックチェーンについて紹介しています。蓄電池に関連するビジネスは、様々な産業分野で市場が拡大しています。その現状を多角的な視点でとらえるため、「蓄電池×モビリティ」「蓄電池×エネルギーマネジメント」「蓄電池×スマートデバイス」「蓄電池×新テクノロジー」という4つの切り口をテーマとして設定しました。
本書が、これからの時代に新たなチャレンジをしようと考えている皆さんにとって、何かしらのヒントになれば幸いです。
目次
- プロローグ エネルギー革命の中心を担う蓄電池
今注目を集める「リチウムイオン電池」
蓄電池に期待される社会的役割とは
進化する充電技術「自動充電」と「無線充電」
蓄電池ビジネス・産業の市場動向
利用シーン・市場別に見る蓄電池産業
様々な分野に広がる蓄電池のビジネスチャンス - 第1章 蓄電池×モビリティ
自動車産業からスマートモビリティ産業へ
蓄電池ビジネス発展の鍵はEVにあり
EV関連のビジネスチャンスはどこにあるのか
ワイヤレス充電化が進むEV
「V2Hシステム」としてのEV活用
マンションにおけるEV充電設備
EV業界の世界的トレンド
テスラから中国メーカーまで EV・PHV市場の最新動向
主要自動車メーカーの電動化計画
- 第2章 蓄電池×エネルギーマネジメント
普及が進む「家庭用蓄電池」
大規模蓄電システム「産業用蓄電池」
太陽光発電の「卒FIT」と蓄電池
スマートハウス関連企業の取り組み
注目を集める「電気のお裾分け」
エネルギーマネジメントとVPP(仮想発電所)
コンビニエンスストア業界の取り組み
電力会社の取り組み
国内蓄電池メーカーの取り組み
運輸・交通業界の取り組み
- 第3章 蓄電池×スマートデバイス
スマートフォンと通信技術の進化
スマートフォンの最新市場動向
5G時代のスマホとバッテリー
スマートデバイスと「ワイヤレス充電」
「インバウンド」「災害時」にも役立つワイヤレス充電
電気のシェアとスマホの蓄電池化
ウェアラブルデバイスの今後と蓄電池
- 第4章 蓄電池×新テクノロジー
ドローンビジネス市場の最新動向
注目されるドローンの進化形「エア・モビリティ」
IoTと電力・エネルギービジネスの密接な関係
蓄電池の制御・運用に役立つAI技術
拡大するAI市場の最新動向
進化するロボット技術の最新動向
電気を収穫する「エネルギーハーベスティング」
- エピローグ 蓄電池とこれからの社会
高まる、蓄電池の社会貢献度
地方での蓄電池関連事業の事例紹介
電力の自給自足「オフグリッド生活」とは
蓄電池がエネルギーの無駄をなくす?
ET革命と蓄電池