SDGs経営の羅針盤 持続可能な新しい時代へ

発行年月日:2020年6月17日
発行所:エネルギーフォーラム

執筆者:三井久明

SDGs経営の羅針盤 持続可能な新しい時代への写真

本書は、国際協力専門家が考えるSDGsの意味や経営活用アプローチについて紹介しています。SDGsを経営に活用する上で、今後進むべき方向性を示す羅針盤のように本書を活用していただければ幸いです。

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著者情報

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国際開発センター

主任研究員・SDGs室長 三井久明氏

早大政経学部卒、英サセックス大大学院開発学研究科修了。国際開発センターにて主任研究員・SDGs室長。GRIスタンダード認定講師。早大理工学術院非常勤講師。

今日、SDGsは単なる国際開発目標ではなく、企業の持続的開発を考えるツールとして注目されるようになりました。筆者は国際協力の専門家として開発途上国でのSDGsの実践に従事していますが、自らの立場から本邦企業の皆さんにSDGsの意味や重要性を説明できるのではないかと考えてきました。

2016年から国連グローバルコンパクトとGRIが民間企業向けにSDGsの経営活用に向けた様々なガイドブックを作成しています。筆者もGRIの認定講師であり、こうしたガイドブックに準拠した研修(SDGsビジネスレポーティング研修)を国内で実施しています。この研修の講義を進めながらも、こうしたノウハウをより多くの皆さんにお届けしたいと考えました。そこで本書を作成し、国際協力専門家が考えるSDGsの意味や経営活用アプローチについてご紹介することにしました。

本書を通じて、お伝えしたいことは次の三点です。①「環境」「社会」「経済」の課題解決への取り組みが企業の持続性を高めることにつながること、②10年から30年といった長期の視点で社会や事業を考える視点が求められること、③自らの技術やノウハウで実現したい将来像を持つ必要があること。

本書ではこれらを実践している企業の事例も紹介しています。SDGsを経営に活用する上で、今後進むべき方向性を示す羅針盤のように本書を活用していただければ幸いです。

今後はSDGsのゴールやターゲットと企業経営との関係を、より具体的に理解していただける資料を提供していきたいと考えています。