電力流通とP2P・ブロックチェーン ―ポストFIT時代の電力ビジネス―

発行年月日:2019年5月18日
発行所:オーム社

監修者:田中謙司 著者:武田泰弘、田中龍亮

電力流通とP2P・ブロックチェーン ―ポストFIT時代の電力ビジネス―の写真

日本の新しい電力流通・取引!本書は、太陽光発電等再生可能エネルギー設置者と需要家(住宅・企業等)とのP2P電力取引について、技術やブロックチェーン・機械学習の活用を解説します。電力関係者必携の書籍です。

監修者略歴
田中謙司(たなか けんじ)氏

1998年 東京大学工学部船舶海洋工学科卒業

2000年 東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻 修士課程修了

2000-2003年 マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク

2003-2006年 日本産業パートナーズ 投資担当

2006-2007年 東京大学大学院工学系研究科 助手(2007-11年同助教)

2009年 東京大学大学院工学系研究科 博士(工学)

2011年 国土交通省 政策参与(兼任:〜2012年)

2011年 オーストリアグラーツ工科大学 客員研究員(兼任)

2012-2016年 東京大学総括プロジェクト機構 特任准教授

2017-2019年 東京大学大学院工学系研究科 特任准教授

2019年 同 准教授

著者略歴
武田泰弘(たけだ やすひろ)氏

2010年 中央大学大学院 電気電子情報通信工学研究科 博士課程前期修了
     ソニー株式会社入社
2012年 ソニーコンピュータサイエンス研究所 プロジェクトエンジニア
2016年 株式会社オプトインキュベート テクノロジーディレクター
2017年 東京電力ホールディングス株式会社 新成長タスクフォース
     東京大学大学院 工学系研究科 技術経営戦略学専攻 博士課程後期入学
2018年 TRENDE株式会社 P2Pテクノロジーディレクター

田中龍亮(たなか りゅうすけ)氏

機械学習エンジニア

2018年 電気通信大学 博士前期修了

2018年 電気通信大学 博士後期

2016年 株式会社Sassor

著書内容

太陽光発電等の再生可能エネルギーの普及を目指し、2009年に固定価格で一定期間、電力を買い取る制度が始まりました。そして、2019年(10kW以上は2029年)以降、買い取り期間が終わる太陽光発電設備が続々と生まれています(ポストFITや卒FITと呼ばれています)。

住宅用10kW未満の太陽光発電設備の場合、2009年には48円/kWh、2018年では26円に下がっており、FIT終了後の太陽光発電の買い取り価格は8円/kWh前後の価格帯で各社が提案をしています。

このような価格帯になってくると、自宅に蓄電池を設置し、昼間は太陽光発電で充電、夜間には充電された電力を使用するということの経済的メリットが見えてきます。あたらしい電力流通が始まるといえます。

本書は、太陽光発電等再生可能エネルギー設置者と需要家(住宅・企業等)とのP2P電力取引について、技術やブロックチェーン・機械学習の活用を解説します。電力関係者必携の書籍です。

※P2Pとブロックチェーン

P2P(ピーツーピー)は、Peer to Peer(ピアツーピア)の略で、本書の場合は、発電者と需要家がそれぞれPeerであり、1対1の取引を意味します。

ブロックチェーンは、発電者と需要家の1対1の取引の記録に使用します。改ざんされにくく低コストなシステムであるため、利用量等の記録に適切な技術といえます。

このような方におすすめ

電力会社、小売電気事業者、再生可能エネルギー関係各社

主要目次

第1章 日本の電力事情

第2章 あたらしいエネルギーの動き

第3章 P2P電力取引システム

第4章 P2P電力取引の技術

第5章 P2P電力取引の事例

第6章 日本の電力流通の未来像