気候変動政策をメディア議題に 国際NGOによる広報の戦略
発売日:2022年3月31日
出版社:ミネルヴァ書房

国際NGOのメンバーとして、報道に必要な知識と情報をメディアに提供してきた当事者による参与観察に基づいた研究
著者情報
WWFジャパン専門ディレクター(環境・エネルギー)
昭和女子大学グローバルビジネス学部特命教授
博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。昭和女子大学特命教授、京都大学院特任教授兼務。 兵庫県生まれ。神戸大学文学部卒業後、中部日本放送アナウンサー・放送記者を担当。その後、NHKなどにてキャスター・レポーターを担当。象予報士資格取得後、天気キャスターや民間気象会社勤務。現在は、公益財団法人WWFジャパン専門ディレクター(環境・エネルギー)、昭和女子大学グローバルビジネス学部特命教授を務めている。
解説
世界的に喫緊の課題である気候変動政策について周知させるためには広範な分野の知識が必要となる。本書は国際 NGOのメンバーとして報道に必要な知識と情報をメディアに提供してきた当事者による参与観察に基づいた研究。
[ここがポイント]
◎気候変動に関する世界での議論の展開がわかる
◎日本での気候変動政策報道の特徴を整理・分析する
本書の内容
- はしがき
- 序 章 切実な問題意識に根差した研究のスタート 1 問題意識を持つに至ったきっかけ
- 第1章 本書の理論枠組み 1 パリ協定と非国家アクター
- 第2章 日本における環境報道の現状と課題 1 気候変動をめぐる環境報道の分析と課題
- 第3章 日本の環境NGOの現状と課題 1 日本の環境NGOの現状分析
- 第4章 WWFジャパンの戦略的背景広報 1 国際NGOとメディアの相互作用の持つ可能性
- 第5章 戦略的背景広報の効果の検証 1 ベトシルとコレルのフレームワーク
2 研究目的
3 研究手法
4 本書のリサーチクエスチョンと構成
2 本書の理論枠組みと意義
3 「社会的な共同了解」としての気候変動問題
2 ベテラン環境記者へのインタビュー調査
3 メディアの情報源としての国際NGO
4 日本の環境報道の課題
2 日本の主要な環境NGOの活動および広報戦略の分析
3 インサイダー戦略とアウトサイダー戦略
4 日本のNGOを取り巻く課題と広報戦略
2 WWFジャパンの戦略的背景広報とは
3 戦略的背景広報の実施
4 2008年から2015年にかけての動き
2 戦略的背景広報の評価
3 戦略的背景広報の評価についての結論
4 メディアから有識者と認識されたNGO
5 有識者となったNGO