燃料電池自動車の開発と材料・部品《普及版》

2022年9月8日
シーエムシー出版

宮田清藏

燃料電池自動車の開発と材料・部品《普及版》の写真

2016年刊「燃料電池自動車の開発と材料・部品」の普及版。燃料電池を構成する、触媒・電解質膜・ガス拡散層などの材料・部品を詳述し、燃料電池自動車に不可欠な駆動システム、高圧容器、軽量化素材および、環境負荷をかけない水素エネルギーシステムも解説した一冊!

著者情報

電気通信大学 特任教授
宮田清藏氏

本書のコンセプトと構成/目次等

  1. 【総論編】
  2. 第1章 燃料電池自動車の開発と材料・部品の進歩
    第2章 燃料電池自動車市場の将来展望
    第3章 燃料電池の研究開発状況と自動車への応用
    第4章 GMの燃料電池自動車
    第5章 韓国における燃料電池自動車の開発状況

  3. 【燃料電池と材料・部品編】
  4. 第6章 燃料電池触媒のメカニズム解明
    第7章 フッ素系プロトン伝導膜(電解質膜)
    第8章 無機系プロトン伝導膜
    第9章 燃料電池自動車の開発と材料 ―金属セパレータ―
    第10章 MEA(膜電極接合体)
    第11章 新規めっき法による腐食耐性の改善

  5. 【燃料電池自動車と材料・部品編】
  6. 第12章 FCV用駆動システムとFCスタックシステム制御技術
    第13章 FCVドライブ用パワーエレクトロニクス技術
    第14章 高圧ガス容器の種類
    第15章 FCV搭載用および水素ステーション用の高圧容器の要求仕様
    第16章 高圧水素ガスシール用ゴム材料
    第17章 CFRP複合容器
    第18章 水素ステーション用高圧鋼製蓄圧器
    第19章 水素吸蔵合金を用いたタンク
    第20章 自動車におけるCFRPの現状と動向

  7. 【水素エネルギーシステム編】
  8. 第21章 スマートコミュニティの創造と水素社会の実現
    第22章 水素活用社会の展望
    第23章 水素ステーション
    第24章 石油精製と水素
    第25章 褐炭からのCO2フリー水素サプライチェーン
    第26章 PSA法
    第27章 水素製造技術と水素ステーションへの展開
    第28章 高濃度CO耐性アノード触媒
    第29章 純水素製造用水素透過膜
    第30章 水素貯蔵材料開発動向
    第31章 鉄鋼材料の水素脆化と高圧水素機器の強度設計法

著者インタビュー

 自動車業界は、自動車から排出されるCO2をいかに減らせるかの競争にしのぎを削ってきた。燃費向上のための軽量化、ハイブリッド車、電気自動車など電動化によるエネルギー効率向上などである。そして今では燃料電池自動車(FCV)がCO2排出ゼロのエコカーとして多くの期待を担っている。今後はFCVに使われる水素も環境負荷のないシステムで作られることが求められている。21世紀は石油代替燃料への転換が進み、水素は多様な一次エネルギーから製造が可能な二次エネルギーとして期待され、将来は水素社会への転換が予想されている。
 本書はFCVおよびFCの発展を支える材料や部品に着目し、開発動向や技術課題を各分野の第一線でご活躍中の方々にご執筆いただいた。更に水素ステーションや水素製造・貯蔵に関わる材料や部品についても解説いただいた。
燃料電池および水素エネルギーに興味をお持ちの方々に本書をお勧めします。
 本書は2016年に『燃料電池自動車の開発と材料・部品』として刊行されました。普及版の刊行にあたり、内容は当時のままであり、加筆・訂正などの手は加えておりませんので、ご了承ください。