不透明な市場を勝ち抜く「客観的データ」の力。需給管理を革新するQUICK E-Power Polaris
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一般社団法人エネルギー情報センター

本記事では、電力小売事業者向け需給管理システム「QUICK E-Power Polaris」をご紹介します。JEPX価格の変動や需要予測誤差など、電力小売事業における複雑な需給管理業務に対応し、需給計画・実績管理・収支管理を一元化。リアルタイム性の高いデータ活用により、業務負荷の軽減と収益管理の高度化を実現。電力事業運営に必要な情報を可視化し、迅速かつ的確な意思決定を支援するソリューションです。
新電力を取り巻く環境は、不透明な世界情勢や燃料価格の激しい変動、気象条件の変化などが複雑に絡み合い、かつてないほど不確実性が高まっています。
需給管理担当者は、日々のスポット対応から中長期の調達戦略まで、常に客観的な根拠に基づいた判断を求められるようになりました。
しかし、必要な情報は各所に分散しており、その収集と分析に多大な労力を費やしているのが実情です。
こうした状況を打破するのが、日本経済新聞グループの金融情報ベンダーであるQUICKが提供する「QUICK E-Power Polaris」(以下、Polaris)です。
金融市場で長年培った高度な分析ノウハウを活かし、電力ビジネスに不可欠なデータを一元化しました。
Polarisが提供する主な解決策は以下の3点に集約され、小売り電気事業における需給管理や営業業務において迅速で根拠ある判断を支援します。
・高度な価格予測による判断根拠の提供
・市場情報の一元化による業務の効率化
・発電所動向の可視化によるリスク対策
高度な価格予測による判断根拠の提供
激動の電力市場において、需給管理担当者の皆様は日々、予測困難な価格変動に直面されています。かつてはベテランの「経験と勘」に頼らざるを得なかった入札価格の決定も、昨今のボラティリティの高い市場においては客観的な根拠が求められる傾向にあります。
そこで注目を集めているのが、Polarisが提供する高度な価格予測サービスです。
短期価格予測では、最長14日先までの値を1日4回更新という高頻度で提供しています。
全国133地点の予想気温や雲量から推定される太陽光出力など、膨大な変数を独自のモデルに組み込んでいるのが特徴です。特筆すべきは「分位点回帰」という手法の採用でしょう。
単一の予測値だけでなく、上昇・下落シナリオを想定した5%点や95%点といった複数のラインを可視化することで、リスク管理の精度を飛躍的に高めています。
客観的なデータに基づき、スポット調達と常時バックアップのどちらが経済的かといった判断に活用いただいています。
短期の価格予測を重要とする蓄電池運用を行う事業者様であれば、このデータをAPI経由で取得し、独自のロジックに組み込むことで運用の自動化や最適化を図ることも可能です。
一方で、中長期的な視点も欠かせません。
Polarisのフォワードカーブは、最長10年先までの理論的な将来価値を算出します。将来の電力価格の見通しを立てることは、事業計画や予算策定における大きな課題といえるでしょう。
ここでは中央値以外にも、60%や80%といった細かな分位点を算出しており、自社のリスク許容度に応じたシナリオ選択を支えます。
また、JKMのように変数として利用されているエネルギー価格と同じグラフ上で比較できる機能は、価格の根拠をエネルギー市場の動きと紐付けて分析する際に役立ちます。
このような客観的なデータに基づく予測は、相対契約における合意形成や、調達コストの最適化、さらには迅速な経営判断を後押しするものです。
数値の提供に留まらず、業務効率化と収益向上の両立をサポートするパートナーとして、Polarisのツールは多くの現場で不可欠な存在となっています。
市場情報の一元化による業務の効率化
電力事業を進めるうえで、需給管理は日々の激しい市場動向に左右される非常に過酷な業務といえます。
JEPXや広域機関、気象庁、各種燃料価格サイトなど、複数の情報源を個別に巡回してデータを収集する作業は、担当者にとって大きな負担となってきました。
膨大なデータの集計作業だけで時間が過ぎ去り、本来注力すべき分析や戦略立案が後回しになる状況も珍しくありません。
こうした現場の課題を解決し、情報の一元化によって業務効率を高めた具体的な事例として、株式会社リエネの取り組みが挙げられます。(活用事例:https://corporate.quick.co.jp/cases/reene/)
Polarisは、点在する電力ビジネスに不可欠な市場データを「ワンストップ」で提供し、可視化する情報基盤です。
例えば、JEPXの約定結果を視覚的に把握できるだけでなく、石油やLNG(JKM、WTI等)といった燃料先物、さらには国内外の電力先物価格を同一画面で比較できる環境を整えているのが特徴です。通常は取得に手間がかかる取引所の価格情報も、適切なライセンス契約に基づき、信頼性の高いデータとして提供される仕組みとなっています。
また、精度の高い意思決定を支えるのは価格情報だけではありません。
OpenWeatherMapによる全国9エリアの5日先までの天気予報や、連系線の空き容量、作業計画といった需給逼迫の予兆を捉えるためのデータも網羅されています。
さらに、スポット市場のインバランス料金、その算出根拠となる項目を1画面で確認できる機能は、多くのお客様から高い評価を得ているポイントといえるでしょう。
日経新聞やリム情報開発による専門性の高いニュースも集約されており、市場変動の背景にある情勢変化を素早く読み解くことが可能になります。
蓄積されたデータは簡単にCSV形式でダウンロードできるため、社内レポートの作成効率も飛躍的に向上するはずです。
実際に導入した企業の中には、情報収集や資料作成にかかる業務時間の約4割削減を体感できたという事例も存在します。
収集の手間が省けることで、相対電源の交渉やスポット入札といった、収益に直結する判断にリソースを集中できるメリットが生まれるのです。
加えて、日本経済新聞グループという信頼ある第三者のデータを用いることは、社内説明や投資家への報告において納得感を高める要素となります。
確かなエビデンスに基づいてビジネスを推進するための指針として、Polarisは多くの現場で活用が進んでいます。
発電所動向の可視化によるリスク対策
電力市場のスポット価格は、大規模な発電所の停止や事故によって大きく跳ね上がることがあります。
需給管理担当者の皆様にとって、こうした突発的なリスクへの備えは、事業の安定性を左右する大きな懸念事項ではないでしょうか。
公開情報を個別に確認するだけでは、どの計画が市場にどれほどの影響を与えるのかを即座に判断するのは困難です。
そこで役立つのが、Polarisが提供する「停止計画情報」と「発電所稼働状況」の可視化機能です。
まず停止計画については、ガントチャート形式で表示されるため、スケジュールを直感的に把握できます。出力の大きい順にランキング形式で確認できる機能も備わっており、市場へのインパクトが大きい大規模な計画を優先的にチェックすることが可能です。
さらに、発電所の稼働状況をエリアごとや日付指定でグラフ化する機能も見逃せません。過去の状況を振り返りながら、将来の調達戦略を練るための客観的な材料として役立てられます。
供給側の動向を正確に捉えることは、単なる情報収集の枠を超え、戦略的な入札や強固なリスク管理体制の構築という成果に直結します。
例えば、発電所のトラブルによって市場価格が急騰した際、大平洋金属株式会社ではPolarisを用いて正確な原因を即座に把握し、迅速に顧客へフィードバックすることでサービスの信頼性を高めています。
(活用事例:https://corporate.quick.co.jp/cases/pacificmetals/)
リスクを事前に察知し、先制して対策を講じるための強力な武器として、多くの現場で導入が進んでいます。
進化を続けるPolarisの展望
Polarisは、利用者の皆様から寄せられる切実な声を一つひとつ反映しながら進化を遂げてきました。
特に要望の多い機能を優先的に実装しており、蓄電池事業者様からの関心が高い需給調整市場データの拡充を検討中です。
一次調整力や複合商品といった需給調整市場の情報提供を目指していますが、制度変更の動向を慎重に見極めながら開発を進めていく方針を掲げています。
さらに、ニーズの強い燃料調整費やインバランスの予測サービスについても、更なる強化を図りたいと考えております。日々変化する市場環境において、実務に即したツールであり続けることは私たちの使命です。
電力ビジネスを支えるパートナーとして、これからも皆様と共に歩みを進めてまいります。
動画でわかるPolarisの機能詳細
価格予測や市場データの見方、実務での活用イメージを動画でわかりやすくご紹介しています。
操作感や機能の詳細を確認できますので、ぜひ以下URLよりお申し込みください。
執筆者情報
一般社団法人エネルギー情報センター
EICは、①エネルギーに関する正しい情報を客観的にわかりやすく広くつたえること②ICTとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること、に関わる活動を通じて、安定したエネルギーの供給の一助になることを目的として設立された新電力ネットの運営団体。
| 企業・団体名 | 一般社団法人エネルギー情報センター |
|---|---|
| 所在地 |
〒160-0022 東京都新宿区新宿2丁目9−22 多摩川新宿ビル3F |
| 電話番号 | 03-6411-0859 |
| 会社HP | http://eic-jp.org/ |
| サービス・メディア等 |
https://www.facebook.com/eicjp
https://twitter.com/EICNET |
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