石炭の埋蔵量

石炭とは

石炭とは植物が地層の中で炭化した物の総称です。見方を変えれば植物化石でもあります。長い年月の間、圧力と熱によって炭化作用が進むと石炭となります。埋蔵量とは地下に存在する物質の量であり石炭は埋蔵炭量と言います。日本では各種鉱物の予想しうる最低採算限界を定めています。

石炭の採掘方法

石炭の採掘方法は地表状況によって異なります。そのため、石炭層が地表近くに賦存する場合は上位の岩石層を剥ぐ露天採掘法が行われています。石炭層が深部に向かって傾斜している場合は坑内採掘が採用されます。

石炭の埋蔵量

1位アメリカ合衆国、2位ロシア、3位中国であり、その3カ国の埋蔵量は圧倒的です。世界各地に広がっており、地域的にかたよりがないことも特徴の一つです。そのため安定供給や安定の価格の点で重要なエネルギーであるといえます。

石炭埋蔵量トップ15

出典:garbagenews.net

日本の石炭の現状

日本の石炭可採埋蔵量は無煙炭と瀝青炭を含めて3億6千万トンあります。日本の代表的な炭田は北から北海道の石狩炭田や釧路炭田南は福岡県の中央部から北部にかけて広がる筑豊炭田、長崎県西部の西彼杵半島の西彼杵炭田など広い範囲に広がっています。日本は明治維新以降に燃料や工場原料に使うため使用量が増大しました。

最盛期は日本各地で800以上の炭鉱が開かれ年間産出量は6000万トンにもなりました。終戦後急激に減少しその後産業の回復につれて産出量は再度回復しました。しかし、石油の大量輸入やコスト面で外国産ものに太刀打ちできないという問題で2002年以降に国内で操業している坑内堀り炭鉱は北海道の釧路炭鉱一箇所となりました。現在、日本は石炭の大部分を輸入に頼っています。豪州とインドネシアに輸入の約8割を依存しています。

石炭輸入量の割合

出典:財務省貿易統計

石炭の将来性について

石炭は歴史の長い燃料ですが大量に使用されるようになったのは18世紀半ばかからです。新たに発明された蒸気機関エネルギー源として産業革命推進の担い手になります。しかし中東で大規模油田の発見が相次ぎ一時はあまり使われなくなりましたがオイルショック後は供給安定性の高さとコストの優位性で見直されました。化学燃料の中では豊富にあると思われている石炭ですが中国やインド、そして新興国における需要の急速な拡大を考えていくと決して潤沢というわけではありません。

日本においても重要な資源である石炭の供給量を確保しなければいけませんでした。海外炭の安定的な供給を確保するため、民間企業の海外炭開発に対する助成、融資、税制等の支援策を実施してきました。世界的に石炭の需要が高まりつつある現在、豪州とインドネシアに加えて安定した供給先を見つける事が第一優先になってきています。

石炭の埋蔵量はアメリカ、ロシア、中国を中心に100年分以上あり石油に比べれば余裕があります。しかし、石炭の種類によって事情が異なっており鉄鋼業に欠かせない瀝青炭は燃料用の一般炭と比べて格段に埋蔵量が少ない上、産炭地も限られてきています。またBHPビリトンやリオティントなどといった石炭メジャーと呼ばれる国際的な大手資源会社による生産の寡占化が進み、売り手にとって有利な価格設定がされてきました。そのような環境の中で日本はどんな取り組みをしていくべきなのか考え安価で安心した石炭の供給ができるようにしなければならないと考えられます。

世界の石炭消費

出典:JOGMEC