超電導送電ケーブル

超電導送電ケーブルとは

超電導送電ケーブルとは、従来の送電ケーブルと比べ、送電ロスの少ない超電導技術を利用したケーブルのことです。

背景

超電導送電ケーブルは超電導技術を使った従来のものとは異なる新しい技術のことです。超電導とはある温度以下で電気抵抗がゼロになる現象のことで、それにより少ない損出で電気を流せる特筆な磁場を作り出す特徴があります。

従来の送電ケーブルとの違い

従来の送電ケーブルでは、発電所で発電した電気がすべてロスなく送電できるわけではなく、送配電線の電気抵抗などにより一部が熱となって失われてしまいます。日本では約5%の送電時のロスがあり、遠くに送電しようとすればそれに比例して電圧が下がり、電力が熱となり排出されてしまいます。それを解決してくれるのが、超電導技術を利用した超電導送電ケーブルです。超電導技術を利用した超電導送電ケーブルは、電気抵抗がゼロに近いため、送電時のロスを大きく低減することができます。

超電導送電ケーブルのメリット

超電導送電ケーブルのメリットとして、上記の通りひとつに大幅な電力の送電時のロス削減が挙げられます。ふたつめに送電ケーブルの運用時のコスト削減が挙げられます。超電導送電ケーブルを使わずに、送電時のロスを防ぐ手段があります。それは送電ケーブルを太くすることでロスを減らすことです。ですが送電ケーブルを太くするのには限界があります。高圧鉄塔をいくつも並べる空中架電(架空送電)では、ケーブルを太くし重くすると、その重量に耐えられず、切れてしまうおそれがあります。比べて超電導送電ケーブルはケーブル自体が細く、とても軽いため新たなスペースを必要とせず、すでにある洞道を使うことができる。この2点が超電導ケーブルのメリットと言えます。

超電導ケーブルの今後の展望

超電導送電ケーブルはすでに鉄道会社などで試験運用されていて2015年4月30日に鉄道総合技術研究所では営業線における試験列車の走行実験に成功したと発表しています。鉄道総研は今後より実用的な条件で営業線での走行実験を行うとともに、JR,私鉄への導入を目指し開発を進める、とコメントし、超電導送電ケーブルの実用化が近い未来であることを発表しました。列車だけでなく、超電導送電ケーブルは他方で導入が検討されており、今後の展望が期待されています。