天然ガス生産国/消費国

天然ガス生産国

2014年時点での天然ガス生産国は一位がアメリカ、二位がロシアで、三位以降にカタール、イラン、カナダ、中国、ノルウェーと続きます。ランキングには化石燃料の生産地のイメージがある中東地域のほかに、北欧や10位のインドネシアや12位のマレーシアなど東南アジアの国々もランクインしています。

生産の背景

生産量首位のアメリカは2009年以降の積極的なシェールガス開発の結果、ロシアに差をつけています。一方で、世界の天然ガス埋蔵量の43パーセントを占める中東が上位を独占していないのが特徴的です。これは、中東諸国はこれまで天然ガスよりも石油開発に積極的な投資を行ってきたため、ロシアのように大きな消費地に輸出するパイプラインが出来ていないからです。

天然ガス消費国

天然ガスの消費国は2014年時点ではアメリカ、ロシア、中国、イラン、日本、サウジアラビア、カナダの順に多くなっています。エネルギー消費の多い先進国の他に、天然ガスの生産国が上位にランクインしています。

消費の背景

天然ガスの輸送がLNGやGTLなどの技術の登場によりパイプラインを敷くより容易になったものの、依然としてコストがかかるので「生産地=消費地」の原則は残っているのが現状です。

価格競争

天然ガスの問題点の一つに、価格競争が起こりにくいということがあります。これは天然ガス生産国の自給自足もしくは特定国間での輸出入の現状によるものです。また、初期投資のかかる天然ガスの値動きは長いスパンで見なければならず、容易に貿易の取引先を変えづらいという要因もあります。

供給の安定性

現状では天然ガスによる限定的なエネルギーの供給には政治的な条件に左右されやすい不安定さがあるといえます。例えばウクライナ危機によりパイプラインでの天然ガス供給に危うさが生じたEUとロシアの関係が挙げられます。

将来の展望と懸念

価格競争と供給安定性の観点から天然ガスの生産・消費の効率的なシステムは発展途上の段階であるといえます。しかし、天然ガスは石油と異なり世界の広い地域に埋蔵されており中東への依存度が低いことから、今後風通しの良い貿易システムが確立されれば天然ガスはより安価に安心して幅広い地域で利用可能になるでしょう。