水素電力貯蔵システム

水素電力貯蔵システムとは

太陽光発電風力発電などの再生可能エネルギーは天候によって電力供給量が異なります。そこで、余剰電力が発生した際に、水電解を行うことで水素を作り出し、水素として電力を貯蔵することによって、緊急時などに燃料電池、つまり二酸化炭素を排出せず水のみを生成する電池として発電することができる仕組みです。

背景

水素は危ないガスとして認知され、なかなか活用されてきませんでした。水素が空気に4%以上混ざると燃える気体になります。しかし水素は拡散性が高いため濃度が4%以上になることはほとんどありません。資源枯渇に伴い、再生可能エネルギーの普及が拡大していく中で蓄エネルギーの重要性は高まってきています。現在は研究開発により水素を蓄エネルギーとして利用する動きが近年高まってきました。また2013年に経済産業省が「水素・燃料電池戦略ロードマップ」として2015年度までに水素ステーションを100箇所設置することを目標に掲げました。

メリット

既存の蓄電池に比べ、電力を長期間、大量に保管することが可能になっています。また設置費や運用コストも既存の貯蔵システムの半分になります。

デメリット

自己放電が比較的大きいので、効率がわるくなってしまうことが考えられています。水素ステーションなども供給量が少ないというデメリットがあります。

海外の動き

ロンドンを始め、ヨーロッパの国々では水素バスが運行しています。排気ガスを出さず、枯渇しない資源である水素を使っています。水素の重さがあるため、バスの定員は既存のバスより少なくなります。

今後の展望、懸念

水素をエネルギーとして利用することは、資源の枯渇や地球温暖化が懸念される今日、ますます拡大していくと思われます。水素電力や水素ガスの使用例は、車の燃料をはじめ光ファイバーなどのガラス分野です。今後は水素社会を目指す国が増えているので、再生可能エネルギーとともに水素電力貯蔵システムを導入する地域が増えると考えられます。またハイブリッド車が普及していくなかで石油の需要も減少すると考えられているので、水素ステーションなどの水素貯蔵システムを拡大させる必要がでてくる可能性があります。