可採年数

可採年数(R/P)とは

可採年数とはある年の年末の埋蔵量(reserves:R)を、その年の年間生産量(production:P)で割った数値です。その生産量で、今後毎年生産していった場合、何年生産が継続できるかを示す指標になっています。

耐用年数とは

耐用年数とは埋蔵量を年間消費量で割った数値です。今後何年間,現在の消費が維持できるかを示す指標になっています。

可採埋蔵量について

可採年数に使われる埋蔵量は、一般に確認(可採)埋蔵量です。これは、地下に存在する石油や天然ガスなどといった地下資源の埋蔵量のうち、現在の価格で技術的・経済的に掘り出すことができる埋蔵総量から、生産した分を引いた量のことを表しています。しかし、これは新しい埋蔵物の発見や開発技術の向上によって増える可能性を秘めています。また可採埋蔵量は、価格高騰期には採掘に高いコストがかかる資源もカウントされるようになるため大幅に増大したり、不況などにより価格が大幅に下落するとコストの低い鉱山のみがカウントされるようになり大きく減少したりするなど、経済的要因で大きく変動してしまうことに注意する必要があります。

石油の可採指数の推移

1970年代のオイルショック時には石油資源の枯渇問題が深刻に懸念されました。しかし、回収率の向上や追加的な石油資源の発見・確認によって、1980年代以降、可採年数はほぼ40年程度の水準を維持し続けてきました。最近では、ベネズエラやカナダにおける超重質油の埋蔵量が拡大したこともあり、可採年数はむしろ年々増加しています。そして、2011年の石油の可採年数は54.2年となりました。

可採年数の問題点

可採年数は「いつまでその資源が持つか?」を知る上でわかりにくい指標です。なぜなら、経済的理由による可採埋蔵量の変動に加え、需要に依存する短期的な生産量の増減も関わってくるからです。例えば石油の値段が上がると、採算が取れずに無視されていた分の埋蔵量が増え、可採年数は当初の枯渇予定年より延びます。石油の消費が増加すると、毎年の生産量が増加することで、可採年数は当初の枯渇予定年より短くなります。さらに他の資源との価格の差も可採年数を調べる資源に影響を及ぼします。

ピーク指標(石油ピーク)

過去の巨大油田の枯渇までの生産量推移を見ると、地下資源の総量の半分を掘った頃にピークを迎え、以降、生産量は枯渇に向かい減少してゆく傾向を示します。国際エネルギー機関(IEA) は、2010年世界の在来石油の生産量は2006年にピークを迎えていた可能性が高いとの報告書を発表しました。この報告書によれば、在来石油の生産量は同年の1日あたり7000万バレルをピークに、6800万~6900万バレル前後で停滞する可能性が高いとしています。ただし、今後も天然ガス液等を含めた石油系燃料全体としての生産量は増加していくだろうとしています。