シェールガス

シェールガスとは

シェールと呼ばれる頁岩から搾取される天然ガスの一種です。近年の採掘の技術革新により、水平に掘ることでこのガスへのアクセスが可能になり、北米をはじめ既存の天然ガスより環境に及ぼす負担が低いので人気が高まっています。

背景

シェールガスは、石灰岩などに比べ浸透性が悪くガスが抽出しにくいことに加え、コストも高いため、ガスとして普及はできないだろうと考えられていました。20世紀に入り、炭鉱の技術革新によりガスの発掘が頁岩にも到達することが可能になり既存の天然ガスに変わる新しいガスとして人気が高まっています。

従来の天然ガスとの違い

天然ガスとは山や岩などの地層から搾取される化石燃料のガスです。その成分の大半はメタンという有害な一酸化炭素を含まない物質で構成されています。既存の天然ガスとシェールガスの違いは採掘の違いです。既存の天然ガスは岩石や砂石にガスが移動するので採掘しやすいのですが、シェールガスはガスが頁岩内にとどまるので採掘するには高い技術を必要とします。

採掘方法

シェールガスは頁岩と呼ばれる地層を水平に掘ることで採掘されます。この層に高圧で水を注入することで層に亀裂が入りそこから出るガスを輸出、輸入して利用されています。シェールガスを運搬する際には、ガスを冷却し液状にすることで一度に大量のガスを運ぶことを可能にして、効率を上げています。

今後の展望、懸念

太陽光発電風力発電のようなクリーンエネルギーは今後資源の枯渇に伴い、普及が拡大されると考えられますが、天候に左右されるなど不安定です。そこでシェールガスはエネルギーの安定供給という面で鍵になってくると思われます。しかしシェールガスの採掘手段は極めて危険なもので、人体に及ぼす影響が甚大であると考えられています。また採掘の際に排水を不適切に処理するなどして環境にも悪影響が出ています。2015年現在、ニューヨーク州ではシェールガスの採掘が禁止されています。今後シェールガスの拡大につれてリスクマネジメントやモニタリングが不可欠になってくると思います。