油田

油田とは

油田とは採掘するために必要な原油を生産する一定の地域の事を指します。地下に油層が存在して、その油層から原油やガスを生産するための諸設備のある区域です。広い意味では海上の生産するための諸設備のあるところまで含んでいます。

地球上では4万箇所を越える油田が点在しています。地球上で最大級の油田はサウジアラビアのガウール油田とクウェートのブリガン油田です。中でもガウール油田は、日本の四国地方と同じ大きさが、あります。30年以上世界最大級の生産を続けていますが、しかし今後もこの水準を保っていくかは不透明なものとなっています。

油田から採掘される原油には代表的なものでWTI原油、ドバイ原油、ブレント原油があり、産地ごとに大別して3つの市場に分かれています。アメリカで採掘されるWTI原油は、硫黄分が少なくガソリンを多く取り出せため高品質とされています。アラブ首長国連邦(UAE)で採掘されるドバイ原油は他の産油国の原油と異なり重質で硫黄分が多く、スポット市場で取引されることが多いため、価格の指標性の高い原油です。ブレンド原油は、軽質油として良質であるためガソリンや中間蒸留油に適しています。主に北西ヨーロッパで精製され、主な消費国は欧州です。

一般的に、品質の良い原油は軽質で、硫黄化合物が少ないほど精製で高付加価値石油製品であるガソリンや軽油が多く抽出でき、割高な評価になる傾向があります。原油価格は地域の需給を反映した独自の価格が形成されています。

日本の油田

日本にも油田は、生産量が少ないながらも存在しています。北海道、青森県、そして新潟県から秋田県にかけて日本海側に集中しています。日本で生産量が1番多い油田は、勇払油田で、年間生産量で255千キロリットルを生産しています(2006年度)。

油田の歴史

1859年にエドウィン・ドレークという山師がアメリカ、ペンシルベニア州で石油を掘り当てたことから油田の歴史は、始まりました。そこから産業の形は大きく変動していきました。ただ、数億年単位をかけて生成された原油が、100年ほどの原油使用の歴史で枯渇が叫ばれている実態があります。

枯れた油田を再生することは可能なのか?

原油は地下に池のように溜まっているわけではなく、数ミクロン単位のスポンジのような小さな孔隙内に溜まっており、井戸を掘っただけでは一般的に地下に存在する原油の25%程度しか地上で回収できません。地下に取り残してしまった原油を、さらに回収する方法のひとつがEOR(Enhanced Oil Recovery 石油増進回収法)です。

CO2(二酸化炭素)の注入、貯留によって、枯れた油田の原油回収率を高めていきます。CO2によるEORは世界でも複数の実績があります。枯れた油田をCO2で再生させるという試みが事業として成功するか、エネルギー業界では注目度の高いものをなっています。

油田の今後

地球上に存在する原油の絶対埋蔵量のうち、採算が取れると判断された油田の埋蔵量が可採埋蔵量であり、この可採埋蔵量を1年間の原油生産量で割ったものが可採年数です。

可採埋蔵量とはあくまでも経済的概念であり、油田を探し出す探査、探鉱の技術や、生産技術が進歩して開発コストが下がれば、原油の可採埋蔵量は今後も増加します。一方で、過剰な消費量に原油の生産が追い付かず、油田がある可能性を持つ土地は、どんどんと少なくなっている一面もあります。