部分供給

部分供給とは

部分供給とは、従来のように一つの一般電力会社が需要者に電力を供給するのではなく、電力会社と新電力(PPS=特定規模電気事業者)の両方から需要者に電力を供給する仕組みです。

背景

1995年4月に電気事業法の大幅な改正が行われました。その際に施行された「小売り事業への参入条件の整備」が電力自由化への兆しとなりました。改正から21年が経過し、「家庭などへの小売事業について平成28年(2016年)を目途に自由化する」(経済産業省資源エネルギー庁)と言われるようになり、独占的で閉鎖的だった電力会社に対して需要者が自由に選べ、電力の供給方法がますます具体化されてきています。しかし、電力を選ぶにあたって新電力会社のみで供給するのはコスト・システム面から見てまだ厳しい状況です。そのため、一部だけ新電力会社を利用するという部分供給という制度ができたのです。

展望

部分供給は料金設定や契約方法においてまだ不確定な部分もあるため、資源エネルギー庁は部分供給に関するガイドラインを掲げています。これによると、部分供給は下記の3つのパターンがあります。

1[横切り型部分供給]

一般電気事業者(又は新電力)が一定量のベース供給を行い、 新電力(又は一般電気事業者)が負荷追随供給を行う供給形態

2[通告型部分供給]

新電力(又は一般電気事業者)が通告値によるベース供給を 行い、一般電気事業者(又は新電力)が当該ベース供給(通告値による もの)を除いた負荷追随供給を行う供給形態

3[縦切り型部分供給]

ある電気事業者(一般電気事業者又は新電力)が一部の時間 帯に負荷追随供給を行い、他の電気事業者がそれ以外の時間帯に負荷追 随供給を行う供給形態

これら3つのパターンを前提として一般電力会社と新電力会社は電力の契約や料金設定、契約方法などを決定するのです。また、新電力を使うことで環境貢献や電力コスト削減へと繋がるだけではなく、電力の公正な競争へと繋がります。