メガソーラー

メガソーラーとは

メガソーラーとは、1MW(メガワット)以上の出力を持つ太陽光発電システムのことです。主に、自治体や民間企業の主導により、空き地・堤防・埋立地・ビルや学校の屋上などに設置されています。

特に、2011年の東日本大震災の原発事故による電力不足を受けて、再生可能エネルギーへの関心が高まりました。それに伴い、平成23年8月26日に成立した、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づき、採算性が確保されたことにより国内でもメガソーラー建設が加速しました。

メガソーラーの発電量

1MWのメガソーラーで年間約100万KWh以上の発電量が見込めます。これは一般家庭約300世帯が年間に消費する電力量に相当します。しかし、設置場所や日射量等の要因によって発電量は変わります。

設置に必要な面積

1MWのメガソーラーを設置するのに、約2ヘクタールの敷地が必要になります。参考としては、野球場のフェアグラウンドやサッカーフィールドが約1ヘクタールの広さです。

売電収入

再生可能エネルギーの全量買取制度による買取価格は、2015年4月1日から6月30日は29円/KWh(税抜)、2015年7月1日以降は27円/KWh(税抜)に改定されました。買取期間は20年のままです。

従って、1MWクラスのメガソーラーで年間発電量約100万KWhを見込んでいる場合は、年間約2900万円(税抜)の売電収入を見込むことができる計算になります。

メガソーラーのメリット・デメリット

メガソーラーを設置することで、太陽光発電を促進し温室効果ガスの排出を防ぐことができます。また、災害時に停電が発生した場合にも、発電している昼間であれば太陽光発電による電力を使用することができます。

さらに蓄電池と組み合わせれば、夜間でも電力を確保することができます。再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、電気事業者による、太陽光発電などの自然エネルギーから作った電力を一定期間、国が定める価格で売電することが可能です。また、グリーン投資減税制度や固定資産税の軽減措置など、国からの公的な優遇を受けられる可能性もあります。

一方、太陽光によって発電するため、作動は日中に限られ天候にも左右されるというデメリットがあります。加えて、定期的なメンテナンスの他は特に人の手が必要でないため、新たな雇用の創出につながらないことも懸念点です。

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