アメリカのラスベガス、再エネで電力を100%調達する全米最大の都市に

2017年01月18日

一般社団法人エネルギー情報センター

新電力ネット運営事務局

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アメリカのラスベガス市長と、地域の電力会社「NV Energy」の上席副社長は、アメリカの大都市としては初となる100%再エネによる調達を達成したと発表しました。近年人口が増え続けているにも関わらず、温室効果ガスの排出は1950年の水準まで減少しています。(一般社団法人エネルギー情報センター 新電力ネット運営事務局)

カジノの都市ラスベガスが100%再生可能エネルギーで電力を調達

米国ネバダ州ラスベガス市は、10年間にわたる努力が実り、市政府の消費電力を100%再生可能エネルギーで調達することを達成したと発表しました。ラスベガスにある140ものビルのほか、街灯・公共施設・道路・信号・消防署・コミュニティセンター・公園などでの消費電力が対象となっています。

これらの再生可能エネルギーによる電力は、太陽光発電およびフーバーダムなどを利用した水力タービンによって生み出されます。併せて省エネも実施しており、その経済効果は年間500万ドル(約5億8000万円)の節約となる計算になります。

ラスベガスはこれまで、市が所有する施設36ヶ所に6.2メガワットもの太陽光パネルを設置、合計で4000万米ドル(約45億円)を投資してきました。2015年12月12日には太陽光発電所である「Boulder Solar 1」を開設し、公式のTwitterアカウントで100%再エネ達成と併せてお知らせしています。

人口増加にもかかわらず、温室効果ガスの排出は1950年の水準

ラスベガスは近年開発が進み、人口も大きく増加していますが、それにも関わらず、温室効果ガスの排出量は1950年当時の水準まで減少しています。その理由の一つとしては、地域の電力会社であるNV Energyとのパートナーシップです。ラスベガス市議会は2015年に送電網からの脱却を宣言し、NV Energyと協議を重ね、再生可能エネルギーの普及を目指してきました。こうした流れを受け、例えばラスベガスの象徴ともいえる各カジノにおいても、屋根に太陽光発電を設置するという動きとなりました。

国家全体としてのエネルギー政策にも影響を与えており、例えばラスベガス市職員は2017年立法会議で検討される法案を作成するサンダルバン州知事新エネルギー産業タスクフォースの委員会に参加しました。その中では、クリーンエネルギーのさらなる開発、近代的かつ費用対効果の高い電力網の作成、屋上ソーラーの支援、エネルギー貯蔵技術などについて触れられています。ラスベガスとしては、それぞれの立法措置を講じる際に、それらが市、事業主、住民に影響を与えることがないか監視するとしています。市内のみの対策に限定されず、より大きな国家としての枠組みにも影響を与えていくことが期待されます。

ラスベガスの夜景

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