電気の選び方-わが家の電力自由化ガイドブック

発行年月日:2016年6月27日
発行所:一般社団法人日本電気協会新聞部

執筆者:電気新聞(一般社団法人日本電気協会新聞部)

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本書は、一般家庭において失敗しない電気の選択をするためのガイドブック。「電気を選ぶ」時に発生するイベントにフォーカスし、検針票の見方から、比較サイトの使い方、電力会社を変更する手順、トラブル時の対応法など、流れに沿って一つ一つ解説しています。

書籍の概要

2016年4月の電力小売り全面自由化以降、一般家庭向けに様々な電気料金メニューが登場していますが、実際に選ぼうとすると、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。本書は、一般家庭において失敗しない電気の選択をするためのガイドブックです。「電気を選ぶ」時に発生するイベントにフォーカスし、検針票の見方から、比較サイトの使い方、電力会社を変更する手順、トラブル時の対応法など、流れに沿って一つ一つ解説し、疑問に答えていきます。

巻末には電気の使用状況や検討中の電気料金メニューを書き留められる「わが家の電気ノート」、契約前に確認しておきたい項目をチェックできる「契約前のチェックシート」も収録してあります。電力自由化のイロハやスマートメーター(次世代電力量計)の解説、停電時の連絡先など、電気を選ぶ予定のない人に必要な情報も掲載されています。全面自由化の今、一家に一冊、置いてほしい本です。

著者インタビュー

著者情報

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電気新聞

一般社団法人日本電気協会が発行する電気・エネルギーの専門紙。1907年(明治40年)の創刊以来、100年以上にわたり、エネルギー関連産業の動向を報道し続けてきた。東日本大震災以降、社会の関心が高まる原子力やエネルギー問題について、他紙とは違った角度からの報道を充実させている。2017年1月には電子版「電気新聞デジタル」を開始。また新聞事業とともに、出版・電子メディア事業、フォーラム・セミナー事業などを展開している。

Q1.本書を書かれたきっかけは?

2016年4月の電力小売り全面自由化により、一般家庭の消費者も電気の購入先を選ぶことができるようになりました。皆さん初めての経験ですし、様々な疑問・戸惑いが生じるだろうと考えました。自由化開始の前後には、購入先の選び方を特集した雑誌や関連書籍が数多く発行されましたが、新電力を含む電力小売り各社のメニュー比較といったものが多く、消費者の不安に対応するものは、あまり目立たなかったように思います。

弊紙は一般社団法人である日本電気協会が発行する、電力・エネルギーに関する唯一の全国日刊専門新聞。これまで一般消費者との接点はあまりありませんでしたが、こうした疑問・戸惑いの解消に努めることも弊紙の使命の一つであると考え、本書の制作・発行を決めました。

Q2本書の魅力や特に訴えたい部分は?

自由化の全体像をやさしく学んだ上で、電気の購入先選択について実践的に不安を解消できるところです。実際に購入先を選ぶ手順を紹介しつつ、現在の住居や設備、電気の契約などを踏まえて、具体的に疑問に応えるようにしています。契約前に確認すべきことを巻末のチェックシートに示したほか、トラブル時の相談窓口も掲載。本当に電気代は安くなるのか、契約時や契約後の心配事など、消費者にとって重要な問題を丁寧に解き明かします。

読んでいて疲れてしまわないよう、構成も工夫しています。疑問や不安について1テーマごとに見開き2ページの少ない文字数で回答。イラストや図解を多用して、親しみながら分かりやすく読み進められるようにしました。「あれはどうなっていたかな?」と疑問がわいた時、目的のページをすぐ探せるように細かな目次も用意しています。

Q3.どのような点に注意して電力会社を選ぶと良い?

切り替えに当たり何を重視するか、判断の基準を明確にすることが重要です。その上で契約内容の詳細を良く確かめましょう。電気代が安くなるかどうかについては、インターネットの比較サイトで試算できます。また一度契約をやめると戻ることができない料金メニュー、解約時にかかる手数料や違約金、詐欺まがいの悪質な業者など、注意すべき点はいろいろあります。しっかり情報収集して「こんなはずでは…」とならないようにしましょう。

現時点では割安な料金やセット割引、ポイントサービスなど、経済的な「おトク感」が切り替えを訴えるポイントとして目立ちます。ただ今後は、いままで思いもしなかったモノ・コトと電気の組み合わせなど、意外なサービスが出てくると期待されています。